ワクチン新聞

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平成30年(2018)秋号 最新号

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予防接種と七五三

七五三は、子どもの健やかな成長を願い、数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に晴れ着姿で氏神などに参拝する伝統行事です。子どもの健康を願う気持ちはいつの時代も同じです。定期...

七五三は、子どもの健やかな成長を願い、数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に晴れ着姿で氏神などに参拝する伝統行事です。子どもの健康を願う気持ちはいつの時代も同じです。
定期の予防接種では、1歳になると水痘ワクチン、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種しますが、何らかの事情で受けそびれることがあります。標準的には3歳から接種する日本脳炎ワクチン(1期)、就学前1年間(5歳以上7歳未満)のMRワクチン(2期)を受ける際に、ワクチンの接種もれがないか母子健康手帳で確認しましょう。七五三のタイミングでワクチン接種状況を確認するのもよいかもしれません。ワクチンが未接種で、また自然にかかることもなければ、免疫ができないまま成長し、大人になってから病気になる可能性があります。ワクチンを受けていないとわかった時点で接種が必要です。
なお、長期にわたり療養を必要とする疾患にかかるなど、特別な事情によりやむを得ず定期の予防接種が受けられなかった人は、その事情が解消した日から2年間は定期接種として受けることができます。詳しくはかかりつけの医療機関でご相談ください。

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感染力の強い「麻しん(はしか)」にご注意

2018年3月、沖縄県で海外からの旅行者を発端とする麻しんの流行が報告されました。近年の地域流行としては患者数が最も多く、人の移動に伴って県外へも感染は拡大しましたが、懸命な対策により2018年...

2018年3月、沖縄県で海外からの旅行者を発端とする麻しんの流行が報告されました。近年の地域流行としては患者数が最も多く、人の移動に伴って県外へも感染は拡大しましたが、懸命な対策により2018年6月11日には終息宣言が出されました。
麻しんはパラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスによる感染症です。麻しんウイルスは直径100~250ナノメートル(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)と非常に小さく、飛沫核となって空気感染し、感染力がきわめて強い病原体です。手洗いやマスクのみでは、十分な予防はできません。最も有効な予防法は、ワクチンの接種によって麻しんに対する免疫をあらかじめ獲得しておくことです。感染力の強い麻しんでは、感染の拡大を防止するためには、子どもだけでなく大人も含めて95%以上の人が麻しんに対する免疫を獲得しておく必要があります*。
同様に、風しん対策も重要なことから、原則として麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2回接種が勧められます。
*国立感染症研究所:麻疹の発生に関するリスクアセスメント第一版(2018年1月24日)より引用。

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麻しんの注意点

麻しんは感染力が非常に強く、飛沫感染のほかに空気感染もします。ワクチン接種で麻しんに対する免疫を獲得できます。小学校に入学するまでに、2回の定期接種を受けることが大切です。子どもだけでなく大人も...

麻しんは感染力が非常に強く、飛沫感染のほかに空気感染もします。
ワクチン接種で麻しんに対する免疫を獲得できます。小学校に入学するまでに、2回の定期接種を受けることが大切です。
子どもだけでなく大人も、麻しんにかかったことがない場合は、必要回数(2回)の予防接種を受けておくことが大切です。
麻しんは世界で流行しています。海外旅行時だけでなく、麻しん患者が来日するリスクもあるため、ワクチン接種が重要です。

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冬に流行する感染症~インフルエンザ~

インフルエンザは例年12~3月に流行する感染症です(流行のピークは例年1~2月)。特に高齢者などでは、肺炎、気管支炎などを合併して重症化する場合もあり、注意が必要です。インフルエンザの予防には、...

インフルエンザは例年12~3月に流行する感染症です(流行のピークは例年1~2月)。特に高齢者などでは、肺炎、気管支炎などを合併して重症化する場合もあり、注意が必要です。インフルエンザの予防には、手洗い、咳エチケット、部屋の適度な湿度、十分な休養とバランスのとれた栄養、人混みや繁華街への外出を控えるとともに、流行前の予防接種が有効です。

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感染症Q&A

Q.インフルエンザの診断について教えてくださいA.インフルエンザの迅速診断キットを使用して、病原体診断をすることができます。検査方法は、例えば鼻やのどに綿棒を挿入して粘膜をぬぐい、付着した体液に...

Q.インフルエンザの診断について教えてください
A.インフルエンザの迅速診断キットを使用して、病原体診断をすることができます。検査方法は、例えば鼻やのどに綿棒を挿入して粘膜をぬぐい、付着した体液にインフルエンザウイルスが含まれているかを調べます。発症直後でウイルス量が少ない場合などは、感染していても陰性になることもあります。迅速診断キットの結果だけではなく、症状や流行状況などを総合して医師が判断します。

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ワクチン質問箱

質問:乳幼児にインフルエンザワクチンは接種できますか?回答:インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できます。6か月以上13歳未満は、2回接種します。乳幼児ではインフルエンザワクチンの接種によ...

質問:乳幼児にインフルエンザワクチンは接種できますか?
回答:インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できます。6か月以上13歳未満は、2回接種します。乳幼児ではインフルエンザワクチンの接種により、約20〜60%の発症防止効果や、重症化の予防ができる可能性が報告されています。ワクチン接種のほか、家族など周囲の人が手洗いや咳エチケットを徹底し、流行時は人ごみを避けるなど、乳幼児がインフルエンザウイルスに触れる機会を減らす工夫をすることも大切です。