ワクチン新聞

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平成25年(2013)秋号

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ポリオはワクチンで予防する病気です。4種混合ワクチンの予防接種はお済みですか?

ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって、手や足に麻痺が起こり、後遺症が残ることの多い病気です。特異的な治療法はなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。昨年まで日本では、乳児期に病原...

ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって、手や足に麻痺が起こり、後遺症が残ることの多い病気です。特異的な治療法はなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。
昨年まで日本では、乳児期に病原性を弱めたポリオウイルスからつくった経口生ポリオワクチン(口から飲む)の2回投与が勧められていました。しかし、ごくまれに生ポリオワクチンを接種した本人や周りの人に、ポリオにかかったときと同じ症状が出るということがありました。
そのため平成24年に、ポリオウイルスを不活化し(=殺し)、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くした「不活化ポリオワクチン」(注射)が発売されました。また、百日せき・ジフテリア・破傷風の3つの病気を予防する3種混合ワクチンに、不活化ポリオワクチンを混合した「4種混合ワクチン」も発売されました。生後3ヵ月を過ぎたら、3~8週間の間隔で3回接種(初回免疫)し、その約1年後に4回目を接種(追加免疫)します。体調の良い日を選んで早めに接種を受けましょう。
詳しくは、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村にご相談ください。

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インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザと風邪は、よく似た症状が表れることもあるため、同じように考えられがちですが、全く異なる病気です。風邪の症状は、のどの痛み、鼻汁、咳などが中心で、一般的には軽度です。一方、インフルエ...

インフルエンザと風邪は、よく似た症状が表れることもあるため、同じように考えられがちですが、全く異なる病気です。
風邪の症状は、のどの痛み、鼻汁、咳などが中心で、一般的には軽度です。一方、インフルエンザは、突然、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が表れ、併せて風邪と同じような症状もみられます。子どもではまれに急性脳症を、高齢の人や免疫力の低下している人では肺炎を合併することもあり、重症化する場合があります。
インフルエンザはインフルエンザウイルスを原因とし、風邪は、それとは異なる非常に多くの種類のウイルスによって引き起こされます。そのため、インフルエンザワクチンはインフルエンザにのみ効果を発揮し、風邪に対しては効果がありません。
インフルエンザワクチンの効果は成人で約70~80%程度、子どもでは20~30%程度といわれているため、インフルエンザワクチンの接種を受けた人でも、インフルエンザウイルスに感染し、症状が出ることがあります。しかし、インフルエンザワクチンは、予防に有効な手段であることが統計学的に明らかにされています。
インフルエンザが流行する冬に備えてインフルエンザの予防接種を受けましょう。

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油断してはいけない、水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)は、1年を通じて流行していますが、冬から初夏にかけてが最も患者の多い時期です。非常に感染力が強く、保育所や幼稚園など集団生活の場で流行しやすい病気です。一般的には軽くすむ病気...

水痘(みずぼうそう)は、1年を通じて流行していますが、冬から初夏にかけてが最も患者の多い時期です。非常に感染力が強く、保育所や幼稚園など集団生活の場で流行しやすい病気です。
一般的には軽くすむ病気と考えられていますが、他の病気を併発した場合や体の抵抗力が弱い人が水痘に罹ると重症化しやすく、特に注意が必要です。また、妊婦の場合はお腹の赤ちゃんにも感染し、様々な臓器に障害を持って生まれたり、新生児が重症水痘になる危険性もあります。
水痘に罹った人を年齢別に調べると、約80%は5歳までに罹患しています。水痘ワクチンは1歳の誕生日を迎えたら接種できるワクチンですので、MR(麻しん・風しん混合)ワクチンの1期接種が済んだら1ヵ月以上間を空けて、水痘の予防接種を受けましょう。もちろん、MRワクチンとの同時接種も可能です。