ワクチン新聞

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平成25年(2013)春号

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風しんが流行中!

風しん患者はここ数年は少なかったのですが、平成24年は患者数が増加し、前年の6倍以上となりました。さらに、今年になっても依然として流行が続いており、1月から2月中旬までの7週間で745例の患者が...

風しん患者はここ数年は少なかったのですが、平成24年は患者数が増加し、前年の6倍以上となりました。さらに、今年になっても依然として流行が続いており、1月から2月中旬までの7週間で745例の患者が報告されています。
なぜ、このような流行が続いているのか、詳しい原因を調べたところ、20歳代から40歳代の男性に多く発症しており、職場などで集団感染が起こっていることがわかりました。20歳代から40歳代の女性の9割以上は風しんに対する十分な免疫(抗体)を持っていますが、男性は風しんの定期予防接種の対象ではなかったため、風しんに対する十分な抗体がなかったと考えられます。抗体を持たない妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに生まれつき難聴や心疾患などの障害が起こることがあります。これを「先天性風しん症候群」といい、感染が妊娠の初期だと高い確率で障害が起こります。これは、妊娠初期が胎児の臓器が形成される時期で、風しんウイルスの影響を受けやすいためと考えられています。

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麻しん風しんの予防接種を早めに済ませましょう

予防接種には、法律に基づいて市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。接種費用は、定期接種は公費ですが(一部で自己負担あり)、任意接種は自己負担と...

予防接種には、法律に基づいて市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。接種費用は、定期接種は公費ですが(一部で自己負担あり)、任意接種は自己負担となります。
風しんの予防接種は、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを定期接種として受けることができます。2回接種が基本で、1回目(1期)は生後1歳以上2歳未満、2回目(2期)は小学校就学前の1年間に接種を受けます。ただし、それ以外の年齢で接種を受ける場合は、特別な事情がない限り、任意接種の扱いとなります。
成人の場合は、任意接種となります。明らかに風しんにかかったことがない人、予防接種を受けたことがない人、抗体陰性又は抗体価が低いと確認ができた人は、予防接種を受けることをお勧めします。なお、もし麻しんワクチンを1歳以上で2回受けたことがない場合は、1回の接種で麻しんと風しんの両方を予防できるMRワクチンの接種をお勧めします。
風しんは特異的な治療法がありません。風しんの流行を防ぎ、先天性風しん症候群を防ぐためにも、予防接種をきちんと受けることが大切です。

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結核の予防接種(BCGワクチン)

同じく定期接種であるBCGワクチンは、生後6ヵ月までに接種していました。しかし、最近は接種するワクチンの種類が増えたことなどの理由から、平成25年4月1日からは生後1歳までに接種するように予防接...

同じく定期接種であるBCGワクチンは、生後6ヵ月までに接種していました。しかし、最近は接種するワクチンの種類が増えたことなどの理由から、平成25年4月1日からは生後1歳までに接種するように予防接種法が改正されました。体調の良い日を選んで、生後5ヵ月以上8ヵ月未満で接種するようにスケジュールを立てましょう。

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日本脳炎の予防接種を受けましょう

日本脳炎は他の感染症とは違い、蚊(コガタアカイエカ)にさされることでうつる病気です。さされても症状が出ない人がほとんどですが、発症すると2割から4割が死亡し、命を取りとめても運動障害などの重い後...

日本脳炎は他の感染症とは違い、蚊(コガタアカイエカ)にさされることでうつる病気です。さされても症状が出ない人がほとんどですが、発症すると2割から4割が死亡し、命を取りとめても運動障害などの重い後遺症を残すことが多い、こわい病気です。しかし、ワクチンで予防できる病気ですので、接種をしていない人は予防接種を受けましょう。
日本脳炎の予防接種後に重い病気になった事例があったことをきっかけに、平成17年度から平成21年度まで、接種対象者へ案内されませんでした(いわゆる「積極的勧奨の差し控え」)。その後新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっています。
このため、平成7年6月1日から平成19年4月1日までに生まれた人(平成25年に6歳から18歳を迎える人)で、平成17年度から21年度に日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃した人は、早めに予防接種を受けましょう。
また、平成25年度からは、平成7年4月2日から5月31日生まれの人も案内の対象に追加されました。市町村からの案内に従って、予防接種を受けましょう。