ワクチン新聞

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平成27年(2015)初夏号

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ワクチンで予防できる感染症

今年は溶連菌感染症(のどが痛くなる子どもの病気)にかかる人が増えています。主な症状は、発熱(38~39度)と“のど”の痛み、体や手足の発疹です。また、手足口病や伝染性紅斑(リンゴ病)も増えていま...

今年は溶連菌感染症(のどが痛くなる子どもの病気)にかかる人が増えています。主な症状は、発熱(38~39度)と“のど”の痛み、体や手足の発疹です。また、手足口病や伝染性紅斑(リンゴ病)も増えています。しかし、これらの感染症を予防するワクチンはありません。
このように、残念ながら今でもワクチンがないため予防することができない感染症もあります。
そのためワクチンで予防できる感染症は、接種を受ける年齢を確認して、出来るだけ早めに予防接種を受けましょう。

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ポリオの予防接種

ポリオは、ポリオウイルスが口から入り、のどや腸で増えるウイルス感染症です。ポリオウイルスに感染しても症状が出ないため、ほとんどの場合は感染したことに気が付きません。しかし、感染した100人中5~...

ポリオは、ポリオウイルスが口から入り、のどや腸で増えるウイルス感染症です。ポリオウイルスに感染しても症状が出ないため、ほとんどの場合は感染したことに気が付きません。しかし、感染した100人中5~10人は、発熱、頭痛、吐き気などのかぜ様症状が出ることがあります。
また、感染した人の中には、まれに手足のマヒを起こし後遺症として残る場合があります。さらに、マヒ症状が進行すると呼吸ができなくなり死亡することもあります。特に5歳未満の子どもが感染しやすいことから「小児麻痺」とも呼ばれますが、子どもだけでなく大人も感染することがあるため注意が必要です。
日本では、1980年以降は野生株によるポリオ患者(自然感染)は報告されていませんが、世界全体では、今もなおポリオウイルスが排除されていない国があります。海外に渡航した際にポリオに感染することや、海外でポリオに感染した人が日本に持ち込んで流行することを防ぐためにも、ワクチンによる予防が大切です。
平成24年11月から、これまでの3種混合(DPT)ワクチンに不活化ポリオワクチンを混合した4種混合ワクチンが乳幼児の定期予防接種で使用できるようになりました。百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオの4つの病気を予防することができます。このワクチンは生後3ヵ月から接種できるため、定められた接種間隔で忘れずに4回の接種を受けましょう。予防接種の詳しい内容はかかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村にご相談ください。

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破傷風、傷口からの感染にご注意!

破傷風は他の感染症と違い、人から人へ感染するのではなく土の中にいる細菌(破傷風菌)が傷口から体内に入ることで感染します。菌が体の中に入ると、菌から出される毒素のために筋肉のけいれんを起こします。...

破傷風は他の感染症と違い、人から人へ感染するのではなく土の中にいる細菌(破傷風菌)が傷口から体内に入ることで感染します。菌が体の中に入ると、菌から出される毒素のために筋肉のけいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状があらわれ、やがて全身のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死亡することもある病気です。
2000年から2011年までの報告によると、破傷風を発症した人は毎年100人程度、このうち死亡した人は10人前後です。破傷風患者の半数は本人も気が付かない程度の軽い刺し傷が原因です。破傷風菌は土の中にいるため、公園の砂場や畑、ガーデニングや家庭菜園、スポーツで転んだりするだけで、誰もが常に感染するリスクがあります。
破傷風はワクチン接種により予防できる病気です。乳幼児では、4種混合ワクチンを生後3ヵ月から合計4回接種することをお勧めします。また、成人では破傷風トキソイドを接種することで予防できます。予防接種の詳しい内容は、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村にご相談ください。