ワクチン新聞

ワクチン新聞

平成28年(2016)早春号

開く

みずぼうそうが流行する季節です

水痘(みずぼうそう)は、毎年この時期から春先にかけて流行する感染症です。2014年10月より1歳以上3歳未満の子どもたちを対象に、定期接種(2回接種)が始まりました。また、3歳以上5歳未満の子ど...

水痘(みずぼうそう)は、毎年この時期から春先にかけて流行する感染症です。2014年10月より1歳以上3歳未満の子どもたちを対象に、定期接種(2回接種)が始まりました。また、3歳以上5歳未満の子どもたちにも救済措置として1回の定期接種が行われました(2015年3月末までの期間限定)。このように多くの子どもたちが予防接種を受けることにより、水痘の流行が次第に小さくなりました。
ところが、昨年の秋から次第に水痘にかかる子どもたちが増えています。水痘は人から人へ感染する力がとても強い病気で「何年かに1回流行する」というものではなく、毎年冬から春先に一番流行する病気です。この時期は、入園や入学、入社など新しく集団生活を迎える機会が多いことから、特に注意が必要です。
水痘の予防には水痘ワクチンが最も効果的です。1歳になったらすぐに(なるべく1歳3ヵ月までに)1回目の接種を受け、最低3ヵ月以上の間隔をあけて2回目を接種します。特に、保育園などに入園している場合は遅くても2歳の誕生日を迎えるまでに、確実に2回の接種を受けましょう。

開く

みずぼうそうにかかると注意が必要な人

水痘は重症化すると命にかかわることもある、重篤な感染症です。このため、子ども(特に乳幼児)、病気や薬によって免疫機能が低下している人、初めてかかる成人では、重症化に注意が必要です。また、妊婦がか...

水痘は重症化すると命にかかわることもある、重篤な感染症です。このため、子ども(特に乳幼児)、病気や薬によって免疫機能が低下している人、初めてかかる成人では、重症化に注意が必要です。また、妊婦がかかると妊娠初期では胎児が先天性水痘症候群になったり、分娩直前では新生児が水痘を発症し重症になることがあります。
健康な子どもでは、水痘そのものが重症化することはまれですが、水痘が原因となって起こる別の病気によって入院することがあります。また、肺炎、気管支炎、熱性けいれん、細菌感染症、なかには髄膜炎や脳炎などの合併症をきたすこともあります。
特に乳児では重症化に注意が必要です。
生後4ヵ月以下の赤ちゃんは、胎児の間にお母さんから水痘に対する免疫をもらっていることもあり、かかっても軽症で済む傾向があります。ただし、お母さんからもらった免疫は一時的なものですので徐々に消えてしまうため、生後7ヵ月以上の赤ちゃんがかかるとむしろ重症化しやすいようです。
また、お母さんが水痘にかかったことがない場合も、赤ちゃんはこの免疫を持っていないため、重症化しやすいといわれています。
水痘ワクチンを接種できるのは1歳以上のため、お父さん、お母さんなど、同居している家族がワクチンを接種するなどの予防が大切です。

開く

感染してから発疹が出るまでは2週間

水痘の原因ウイルスは人から人へ感染しますが、ウイルスが体の中に入ってもすぐに発疹が出てくるわけではありません。ウイルスは2週間程度かけて体の中で増え、そして発疹となって現れます。ウイルスは症状が...

水痘の原因ウイルスは人から人へ感染しますが、ウイルスが体の中に入ってもすぐに発疹が出てくるわけではありません。ウイルスは2週間程度かけて体の中で増え、そして発疹となって現れます。ウイルスは症状が出る1~2日前からすでに体の外へ出ています。
その感染力は強く、集団生活ではすぐに感染が拡がってしまいます。とくに家族内では家族同士が触れ合うことが多いため、体の中に入るウイルス量が多くなり後でかかった人の方が症状はより強くなるともいわれています。

開く

いつ登園できますか?

水痘にかかると、治るまで登園・登校はできません。水痘になったことを先生に連絡しておきましょう。1週間ほど経過して水ぶくれが全部かさぶたになれば登園・登校が可能になりますが自己判断は禁物です。治っ...

水痘にかかると、治るまで登園・登校はできません。水痘になったことを先生に連絡しておきましょう。1週間ほど経過して水ぶくれが全部かさぶたになれば登園・登校が可能になりますが自己判断は禁物です。治ったかどうかはかかりつけのお医者さんに相談しましょう。登園・登校の再開には登園・登校許可書や治癒証明書が必要な場合もあります。