ワクチン新聞

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平成24年(2012)創刊号

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ポリオワクチン「生」と「不活化」

ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスが脊髄に入り込み、手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまう病気です。確実な治療法はなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。今のポリオワクチン...

ポリオは「小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスが脊髄に入り込み、手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまう病気です。確実な治療法はなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。
今のポリオワクチンは、ウイルスの病原性を弱めて作った「生」ワクチンです。現在、「不活化」ポリオワクチンの開発が進められていますが、発売までには、かなり時間がかかる見込みです。
平成23年春の調査では、全国のポリオワクチン接種率は、例年より18%も低下していました。厚生労働省は「ポリオワクチンを接種せずに様子をみる人が増えると危険」と生ワクチンの接種を呼びかけています。また、日本小児科学会は、ワクチン接種率を高く保つ必要があり、「不活化ワクチン導入までは生ワクチン接種を継続するべきである」としています。
ごくまれに、生ポリオワクチン接種の後、手足などに麻痺を起こす場合があります。最近では、ワクチンを接種した人では、10年間で15例(100万人の接種当たり約1.4人に相当)、周囲の人では、5年間で1例(いわゆる「2次感染」)が認定されています。

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麻しん(はしか)・風しんの予防接種

麻しん・風しんの定期予防接種は、平成18年から麻しん風しん(MR)混合ワクチンによる2回接種が始まりました。さらに、平成20年から5年間限定で、中学1年生相当、高校3年生相当の方への接種が始まり...

麻しん・風しんの定期予防接種は、平成18年から麻しん風しん(MR)混合ワクチンによる2回接種が始まりました。さらに、平成20年から5年間限定で、中学1年生相当、高校3年生相当の方への接種が始まりました。
現在の第2期から第4期の接種対象者は、4月以降は接種対象から外れてしまいます。接種機会を逃すことのないよう、早めの接種をお勧めします。

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みずぼうそう 流行は冬から夏

みずぼうそう(水痘)は、毎年12月から7月にかけて流行し、100万人以上がかかり、約4000人が重症化、約20人が死亡しているといわれる病気です。また、子どもでは肺炎、熱性痙攣、細菌感染症などの...

みずぼうそう(水痘)は、毎年12月から7月にかけて流行し、100万人以上がかかり、約4000人が重症化、約20人が死亡しているといわれる病気です。また、子どもでは肺炎、熱性痙攣、細菌感染症などの合併症で入院することも多い病気です。
水痘にかかった人を年齢別に集計すると、約80%は集団生活が始まる5歳までにかかっています。 免疫のない子どもたちを水痘から守るために、集団生活を始める前に、水痘ワクチンの接種が勧められます。
水痘にかかると、かゆみの強い水疱が全身に現われて、かきむしると傷口から細菌に感染し、一生、水疱のあとが残ることがあります。
学校保健安全法施行規則ではすべての発しんがかさぶたになるまで感染力があるため、出席停止とされています。治るまでは外出は控えましょう。

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みずぼうそうと予防接種

水痘ワクチンは、当初、免疫不全の子ども用に開発されました。その後、接種の対象者が広がり、現在では毎年多くの健康な子どもにも接種されるようになりました。水痘ワクチンは1回の接種により、水痘に対する...

水痘ワクチンは、当初、免疫不全の子ども用に開発されました。その後、接種の対象者が広がり、現在では毎年多くの健康な子どもにも接種されるようになりました。
水痘ワクチンは1回の接種により、水痘に対する十分な免疫(抗体)が獲得されます。その後の調査で、ワクチンを接種した人の10%から20%程度が水痘を発症することがわかりました。しかし、この場合、症状は軽く、発しんの数も少なくて済みます。
1歳を過ぎたら、なるべく早い時期に、水痘ワクチンを接種することが勧められています。
MRワクチン1期接種が済んだら、1ヵ月以上間を空け、水痘ワクチンを接種しましょう。