ワクチン新聞

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平成26年(2014)春号

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2020年、風しん排除が目標

2012年から風しんが大流行し、2013年末までに14,000人以上が風しんにかかりました。今年になっても毎週10人前後が風しんにかかっているため、引き続き注意が必要です。さらに、風しんに対する...

2012年から風しんが大流行し、2013年末までに14,000人以上が風しんにかかりました。今年になっても毎週10人前後が風しんにかかっているため、引き続き注意が必要です。
さらに、風しんに対する免疫を持たないか、低い抗体価の女性が妊娠中に風しんにかかると、赤ちゃんに生まれつき難聴や心疾患などの障害が起こることがあります。これを「先天性風しん症候群」といい、妊娠初期に感染するほど障害が起こる確率が高くなります。先天性風しん症候群は、2013年には32人が報告されました。今年はすでに6人が報告されており(2014年2月19日現在)、今後、さらに増えることが懸念されています。
このような事態を受け厚生労働省は今年4月から「風しん対策推進会議」を設置し、積極的に風しん対策を進めています。
国外から多くの人が来日する東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年までに、日本から風しんを排除することが目標として掲げられました。
風しん予防には、1回の接種で麻しんと風しんの両方を予防できる麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種をお勧めします。

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麻しん(はしか)が流行 ―フィリピンからの流入―

今年の1月1日~2月26日までに、京都府20人、千葉県17人など、合計119人の麻しん患者の報告がありました。原因となった麻しんウイルスを詳しく検査したところ、フィリピンで感染したことが疑われる...

今年の1月1日~2月26日までに、京都府20人、千葉県17人など、合計119人の麻しん患者の報告がありました。原因となった麻しんウイルスを詳しく検査したところ、フィリピンで感染したことが疑われる患者が多くありました。
世界保健機関(WHO)西太平洋事務局の情報では、2013年に麻しん患者の報告が多かった国は、中国、フィリピン、ラオスで、患者数は、中国が26,360人、フィリピンが957人、ラオスが68人でした。
フィリピン保健省によると、フィリピンで今年1月1日~1月11日までに麻しんが疑われる患者が1,163人報告されています。
このため、患者が多く発生している地域で集中的に予防接種キャンペーンが行われています。
麻しんは予防接種で予防することができる病気です。麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種をお勧めします。

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日本脳炎について

日本脳炎は「日本」という名前がついていますが、日本だけの感染症ではありません。アジアを中心に流行しており、年間3~4万人の日本脳炎患者が報告されています。一方、日本、韓国、台湾は積極的にワクチン...

日本脳炎は「日本」という名前がついていますが、日本だけの感染症ではありません。アジアを中心に流行しており、年間3~4万人の日本脳炎患者が報告されています。
一方、日本、韓国、台湾は積極的にワクチン接種を進めており、以前と比べて日本脳炎の患者数は激減しています。
日本脳炎は、ブタなどの体内で日本脳炎ウイルスが増え、そのブタの血を吸った蚊(主にコガタアカイエカ)に人がさされてうつります。蚊の活動が活発になる夏頃に日本脳炎の発症のピークがあり、2013年は8月から9月にかけて西日本を中心に8人の患者が報告されています。
ウイルスを持った蚊にさされても多くの場合、日本脳炎の症状は出ませんが、発症した場合、2割から4割の方が死亡し、命を取りとめても運動障害などの重い後遺症を残すことが多い怖い病気です。
日本脳炎に特異的な治療法はないため、ワクチン接種による予防が最も有効です。

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みずぼうそうQ&A

Q:みずぼうそうの予防接種を受けたほうがいいのでしょうか?A:1歳の誕生日を迎えたら、早い時期に水痘ワクチンを受けることをお勧めします。みずぼうそう(水痘)のウイルスはとても感染力が強く、毎年冬...

Q:みずぼうそうの予防接種を受けたほうがいいのでしょうか?
A:1歳の誕生日を迎えたら、早い時期に水痘ワクチンを受けることをお勧めします。
みずぼうそう(水痘)のウイルスはとても感染力が強く、毎年冬から初夏に流行し、多くの子どもがかかると言われています。かゆみの強い水泡ができ、かきむしると傷口から細菌感染し、あとが残ったりします。発疹がかさぶたになるまで10日程度かかり、その間は周りの人にうつすことになります。さらに、大人や免疫が低下した人が感染すると、重症化して命にかかわる場合もあります。
水痘ワクチンは、定期予防接種として受けることができなかったことから、みずぼうそうは毎年流行を繰り返しています。このため厚生労働省は水痘ワクチンを定期予防接種とし、多くの子どもが接種を受けることができるよう、現在準備を進めています。
お子さんの健やかな健康を守るために、みずぼうそうのワクチンは1歳を迎えたらすぐ接種を受けることをお勧めします。