ワクチン新聞

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平成26年(2014)初夏号

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日本脳炎にご注意!

日本脳炎は日本脳炎ウイルスがブタなどの体内で増え、そのブタの血を吸ったコガタアカイエカにさされることでうつる感染症です。日本では、以前毎年1,000名以上が日本脳炎を発症していましたが、ワクチン...

日本脳炎は日本脳炎ウイルスがブタなどの体内で増え、そのブタの血を吸ったコガタアカイエカにさされることでうつる感染症です。日本では、以前毎年1,000名以上が日本脳炎を発症していましたが、ワクチンの普及などにより最近では患者数は減少しています。しかし、これから夏にかけてコガタアカイエカが繁殖する季節になるため、蚊にさされないよう注意するとともに、ワクチン接種による予防が重要です。
日本脳炎は、感染しても症状が出ないケースがほとんどですが、いったん発症すると発熱や頭痛・吐き気の後、ふらつき、けいれん、意識障害などの症状が出ます。また死亡率も高い感染症で、特に、幼児や高齢者の死亡率が高いといわれています。幸い一命を取りとめても、ふるえやけいれん、意識障害、知的障害、性格変化など様々な後遺症を残すこともあるため、注意が必要です。
日本脳炎に特異的な治療法はないため、ワクチン接種による予防が最も有効です。

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麻しん(はしか)流行中!

麻しん(はしか)は感染力が強く、ワクチンが開発されていなかった時代では多くの子どもたちが麻しんを発症して命を失っていたことから、「命定め」と言われる感染症でした。ワクチンが開発されて定期接種が始...

麻しん(はしか)は感染力が強く、ワクチンが開発されていなかった時代では多くの子どもたちが麻しんを発症して命を失っていたことから、「命定め」と言われる感染症でした。
ワクチンが開発されて定期接種が始まってから、麻しんの予防が可能となりました。昨年(平成25年)は、1年間で232例の麻しん患者が報告されました。これは近年で最も少ない報告数だったのですが、今年(平成26年)は4月30日の時点で、すでに300例の麻しん患者が報告されています。すなわち、本年になって4ヵ月間で、すでに昨年1年間の累積届出数を上回っており、このうち約80%の人は、過去に予防接種を受けていないか、もしくは受けたかどうか不明であることが判明しています。また、年齢別では1期の定期予防接種対象前の0歳児や、予防接種をまだ受けていない1歳児をはじめ、乳幼児でも多く発症しています。
さらに最近では、海外渡航歴のない人でも国内で感染するケースが増えています。これは海外で感染した人が気付かないまま感染源となり、国内での感染を広げてしまうことが原因ではないかと考えられています。
そのため海外に渡航する際には、自身の予防接種歴を確認して必要なワクチンを接種し、日本にウイルスを持ち込まないようにすることが大切です。
また、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの定期接種対象者(生後1歳以上2歳未満、小学校就学前1年間)は、接種可能時期になればなるべく早く接種するようにしましょう。
麻しんは予防接種で予防することができる病気です。麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種をお勧めします。
※麻しん風しん混合(MR)ワクチンについては、定期接種対象者以外の人が接種する場合、特別な事情がない限り任意接種の扱いとなります。

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1歳の誕生日を迎えたらみずぼうそうの予防接種を!

みずぼうそう(水痘)は、子どもの病気の中で最も身近なもののひとつです。みずぼうそうにかかった患者さんの約80%は5歳までに発症しており、保育所や幼稚園など集団生活の場で流行しやすい感染症です。水...

みずぼうそう(水痘)は、子どもの病気の中で最も身近なもののひとつです。みずぼうそうにかかった患者さんの約80%は5歳までに発症しており、保育所や幼稚園など集団生活の場で流行しやすい感染症です。
水痘ワクチンは、水痘ウイルスの病原性を弱めて作られた生ワクチンです。このワクチンを接種すると、自然に感染した場合と同じ流れで免疫が得られるため、その後まわりでみずぼうそうが流行していても発症しないか、発症しても症状が軽く済みます。
水痘ワクチン(岡株)は世界に先駆けて日本で開発されたワクチンです。「岡株」という名前は、水痘ワクチンの製造に必要なウイルスを採取した患者さんの姓に由来しており、今では世界中の多くの国で使用されています。また世界保健機関(WHO)により、岡株は最も水痘ワクチンにふさわしい株であると認められました。
みずぼうそうは感染力が強いため、毎年およそ100万人がかかっており、特に冬から初夏にかけて増加するパターンを繰り返しています。さらに、まれに重症化したり死亡することもあるため、麻しんや風しんと同じように水痘ワクチンの接種率を90%以上に引き上げて、社会全体で流行抑制に取り組むことが大切です。
お子さんの健やかな健康を守るためにも、みずぼうそうのワクチンは1歳を迎えたらすぐ接種を受けることをお勧めします。