ワクチン新聞

検索

ワクチンや感染症の名前など、気になるワードで記事を探しましょう。

検索結果 18 件中 1 - 5 件目

全て開く

平成29年(2017)夏号

開く

怖い感染症「破傷風」

破傷風は、体内に侵入した破傷風菌が作る神経毒素が血液やリンパ液に乗って全身に運ばれ、筋肉にけいれんを起こす感染症です。潜伏期間(3~21日)を経て、口が開きづらい、ものが飲み込みづらい、ひきつり...

破傷風は、体内に侵入した破傷風菌が作る神経毒素が血液やリンパ液に乗って全身に運ばれ、筋肉にけいれんを起こす感染症です。潜伏期間(3~21日)を経て、口が開きづらい、ものが飲み込みづらい、ひきつり笑い(顔面筋の緊張)といった局所症状が起こります。全身に波及すると呼吸困難や、首や背筋の筋肉が硬直して反り返るような強直性けいれんが発作的に起こります。治療は抗破傷風ヒト免疫グロブリンの投与、感染部位の洗浄、抗菌薬の投与などを行いますが、発症すると致死率は高く、約20~50%です。破傷風菌は世界中の土壌や動物の糞便中に広く分布し、転倒や土いじりなどの際に傷口から体内に侵入して感染します。日常生活で破傷風菌との接触を完全に断つことは不可能で、誰でも感染の可能性があります。
日本では、破傷風の予防には4種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)が用いられています。4種混合ワクチンは1回の接種では効果が不十分なため、定められた回数の接種を完遂し、十分な免疫を獲得しておくことが大切です。

開く

4種混合ワクチンの接種スケジュール

4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種類の病気に備え、免疫をつけるワクチンです。市町村が実施する定期接種で、定められた期間内は無料(自己負担なし)で接種できます。4種混合...

4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種類の病気に備え、免疫をつけるワクチンです。市町村が実施する定期接種で、定められた期間内は無料(自己負担なし)で接種できます。
4種混合ワクチンは第1期として、生後3ヵ月から90ヵ月(7歳6ヵ月)までに合計4回接種します。その後、第2期として11~13歳の間に2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)を接種して完了します。
それぞれのワクチンで、定期接種で受けられる月齢・年齢が決まっています。一方で、乳幼児が受ける予防接種は種類も回数も多く、スケジュール管理が大変です。子どもの体調が悪いと、予定日に接種できないこともあります。もし定期接種の期間内にワクチン接種を終えられなかった場合は、かかりつけの医師や市町村の保健センターにできるだけ早く相談しましょう。

開く

ワクチン質問箱

質問:混合ワクチンとは?回答:混合ワクチンとは、複数の病気に対するワクチンが初めから1本の注射液に混合して含まれたものです。混合ワクチンを使うことで、1種類ずつ接種する方法に比べ、接種回数を減ら...

質問:混合ワクチンとは?
回答:混合ワクチンとは、複数の病気に対するワクチンが初めから1本の注射液に混合して含まれたものです。混合ワクチンを使うことで、1種類ずつ接種する方法に比べ、接種回数を減らすことができます。日本で接種できる混合ワクチンは、4種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)、2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)やMRワクチン(麻しん、風しん)などがあります。


全て開く

平成29年(2017)初夏号

開く

百日せき(ぜき)の予防接種

百日せきは、百日せき菌がのどに感染し、特徴的な発作性のせきを起こす感染症です。夜間に多く、短いせきが連続的に起こり、続いて、息を吸う時に笛のようなヒューという音が出ます。せきこみで嘔吐することも...

百日せきは、百日せき菌がのどに感染し、特徴的な発作性のせきを起こす感染症です。夜間に多く、短いせきが連続的に起こり、続いて、息を吸う時に笛のようなヒューという音が出ます。せきこみで嘔吐することもあります。発熱はないか、あっても微熱程度です。特徴的な発作性のせきは2~3週間でなくなり、約2~3ヵ月で回復します。
乳児期に百日せきにかかると重篤化しやすく、呼吸管理のため入院が必要になったり、息を止めたような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止へ進展することがあります。
百日せきの感染経路は、鼻咽頭や気道の分泌物による飛沫感染や接触感染です。予防にはワクチンが効果的です。生後3ヵ月から接種を開始する四種混合(DPT-IPV)ワクチンに、百日せきを予防するワクチンが含まれています。


全て開く

平成29年(2017)春号

開く

海外渡航のためのワクチン

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡...

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡航中にかかる頻度が高い感染症は、飲食物から感染する下痢症です。また、感冒や結核のように患者の飛沫で感染する病気も見られます。
病気によって家族や仕事の同僚に迷惑をかけたり、病気をうつすこともあるため、自分の身を守るだけでなく、周りの方々を思いやる社会的側面を考えて、予防できる感染症については、事前に予防接種を受けることをお勧めします。ワクチンで予防できる代表的な感染症には、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、ポリオなどがあります。


全て開く

平成28年(2016)夏号

開く

ワクチンで予防できる感染症

ヘルパンギーナや手足口病は、どちらも夏に流行し、かかると口の中に水疱ができる、熱が出るなどの共通点があります。感染経路は主に、咳やくしゃみなどの飛沫感染や便からの感染で、症状が治ったあとでも数週...

ヘルパンギーナや手足口病は、どちらも夏に流行し、かかると口の中に水疱ができる、熱が出るなどの共通点があります。感染経路は主に、咳やくしゃみなどの飛沫感染や便からの感染で、症状が治ったあとでも数週間は便にウイルスが排出されるため、まわりの感染源とならないよう注意が必要です。いずれもウイルスによる感染症で、特異的な治療薬はなく、残念ながらワクチンもないため予防することができません。
一方、最近では、ワクチンで予防できる感染症が増えてきました(表2)。4種混合ワクチンやMR(麻しん風しん混合)ワクチンなど、2種類以上の感染症予防に使用される「混合ワクチン」もあります。なお、接種できる年齢が決められているため、年齢を確認して、出来るだけ早めに予防接種を受けましょう。

開く

1歳からの予防接種

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあり...

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあります。また、標準的には3歳になると日本脳炎ワクチンを接種します。
いずれのワクチンも、接種できる年齢(または学年)が決められているため、母子健康手帳などで接種スケジュールを確認して、必要なワクチンの接種を忘れないようにしましょう。
なお、予防接種の詳しい内容は、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村などにご相談ください。


全て開く

平成28年(2016)初夏号

開く

1歳までに受ける予防接種

赤ちゃんは、お母さんのお腹にいるときから様々な病気に対する免疫をお母さんから受け継ぐため、生まれてしばらくの間は感染症から守られています。しかし、百日せきの抗体は生まれて早い時期に、麻しん(はし...

赤ちゃんは、お母さんのお腹にいるときから様々な病気に対する免疫をお母さんから受け継ぐため、生まれてしばらくの間は感染症から守られています。
しかし、百日せきの抗体は生まれて早い時期に、麻しん(はしか)の抗体は1歳までには失われてしまいます。そのため百日せきを含む4種混合ワクチンは生後3カ月、麻しんを含むMR(麻しん風しん混合)ワクチンは生後12カ月になったらなるべく早い時期に接種する必要があります。
赤ちゃんがお母さんから受け継いだ免疫効果が減少する時期、感染症にかかりやすい年齢、かかった場合に重症化しやすい年齢などを考えて、予防接種の種類や内容、接種の推奨時期が設定されています。
1歳までに接種を受けるワクチンの種類や接種回数は、以前と比べて多くなっています。「1歳までの予防接種一覧表(表1)」を参考に早めに予防接種の計画を立てて、接種できる月齢になれば、できるだけ早く予防接種を受けましょう。早くから病気を予防できるだけでなく、スケジュールにも余裕がでてきます。

開く

破傷風、傷口からの感染にご注意!

破傷風は他の感染症と違い、人から人へ感染するのではなく土の中にいる細菌(破傷風菌)が傷口から体内に入ることで感染します。 最初は口が開かなくなるなどの症状があらわれ、やがて全身のけいれんを起こす...

破傷風は他の感染症と違い、人から人へ感染するのではなく土の中にいる細菌(破傷風菌)が傷口から体内に入ることで感染します。 最初は口が開かなくなるなどの症状があらわれ、やがて全身のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死亡することもある病気です。
2000年から2011年までの報告によると、破傷風を発症した人は毎年100人程度、このうち死亡した人は10人前後(図1)です。破傷風菌は土の中にいるため、公園の砂場や畑、ガーデニングや家庭菜園、スポーツで転んだりするだけで、誰もが常に感染するリスクがあります。また、震災後の被災地では、がれき撤去作業中に釘を踏み抜いたり、ガラスで手を切ったりして、そこから感染することがあります。 傷口に土が付いたり、がれきや釘などでけがをした場合には、傷口をよく洗い、早めに医師の診察を受けましょう。
破傷風はワクチン接種により予防できる病気です。乳幼児では、4種混合ワクチンを生後3カ月から合計4回接種することをお勧めします。予防接種の詳しい内容は、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村にご相談ください。