ワクチン新聞

検索

ワクチンや感染症の名前など、気になるワードで記事を探しましょう。

検索結果 17 件中 1 - 5 件目

全て開く

平成30年(2018)秋号

開く

予防接種と七五三

七五三は、子どもの健やかな成長を願い、数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に晴れ着姿で氏神などに参拝する伝統行事です。子どもの健康を願う気持ちはいつの時代も同じです。定期...

七五三は、子どもの健やかな成長を願い、数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に晴れ着姿で氏神などに参拝する伝統行事です。子どもの健康を願う気持ちはいつの時代も同じです。
定期の予防接種では、1歳になると水痘ワクチン、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種しますが、何らかの事情で受けそびれることがあります。標準的には3歳から接種する日本脳炎ワクチン(1期)、就学前1年間(5歳以上7歳未満)のMRワクチン(2期)を受ける際に、ワクチンの接種もれがないか母子健康手帳で確認しましょう。七五三のタイミングでワクチン接種状況を確認するのもよいかもしれません。ワクチンが未接種で、また自然にかかることもなければ、免疫ができないまま成長し、大人になってから病気になる可能性があります。ワクチンを受けていないとわかった時点で接種が必要です。
なお、長期にわたり療養を必要とする疾患にかかるなど、特別な事情によりやむを得ず定期の予防接種が受けられなかった人は、その事情が解消した日から2年間は定期接種として受けることができます。詳しくはかかりつけの医療機関でご相談ください。


全て開く

平成30年(2018)初夏号

開く

蚊のシーズン到来

わが国には130種ほどの蚊が生息し、うち約10種が吸血の際に日本脳炎やデング熱*1、マラリア*2などの原因となるウイルスを媒介します。蚊は普段は花の蜜などの糖分を栄養にして生きていますが、メスは...

わが国には130種ほどの蚊が生息し、うち約10種が吸血の際に日本脳炎やデング熱*1、マラリア*2などの原因となるウイルスを媒介します。蚊は普段は花の蜜などの糖分を栄養にして生きていますが、メスは産卵準備のために、動物が出す二酸化炭素や匂いなどを感知して飛来し吸血します。
ウイルスを媒介する約10種のうち、日本脳炎を媒介するコガタアカイエカは、水田・用水路・沼などを好んで産卵し、ときに大量に発生します。日本脳炎の感染リスクは一般に農村部で高く、都市部で低いと考えられますが、コガタアカイエカは活動範囲が広く、都市部でも感染リスクはゼロではありません。吸血活動が活発になる時間帯は夕暮れから日没後で、吸血のために屋内にも侵入します。以下のように日常生活を工夫して、ウイルスを持つ蚊に刺されないようにすることが、日本脳炎予防の第一歩です。
(*1 デング熱は熱帯地域および亜熱帯地域で流行。主な媒介蚊はネッタイシマカ。少ないがヒトスジシマカ、ポリネシアヤブカも媒介。世界で年間に推定5,000万人の患者が発生。*2 マラリアは熱帯地域で流行。主に夜間にメスのハマダラカが刺すことによって感染。世界で年間に2.43億人が感染し、86.3万人の死亡が報告される。死亡の多くは年少児。)

開く

日本脳炎と予防接種

日本脳炎は、蚊が媒介する日本脳炎ウイルスにより引き起こされる重篤な急性脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても症状が現れない場合がほとんどですが、感染者のうち100〜1,000人に1人が日本脳炎を...

日本脳炎は、蚊が媒介する日本脳炎ウイルスにより引き起こされる重篤な急性脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても症状が現れない場合がほとんどですが、感染者のうち100〜1,000人に1人が日本脳炎を発症します。日本脳炎は症状が現れた時点ですでにウイルスが脳内に達し脳細胞を破壊しているため、発症者の20~40%が亡くなり、生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残るといわれています。日本脳炎ウイルスに効く薬はないため、予防が最も大切な疾患です。
予防の中心は、ウイルスを媒介する蚊の対策と、日本脳炎ワクチンの接種です。ワクチン接種により、日本脳炎にかかるリスクを75~95%減らすことが報告されています*3。日本脳炎ワクチンは不活化ワクチンで、定期の予防接種として4回接種を受けるよう勧められています。
(*3 厚生労働省:日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A(平成28年3月改訂版))

開く

感染症Q&A

Q.日本脳炎は人から人へ感染しますか?A.人から人への感染はありません。日本脳炎ウイルスはブタなどの体内で増殖し、そのブタを刺した蚊がヒトを刺すことでウイルス感染が広がります。日本脳炎ウイルスに...

Q.日本脳炎は人から人へ感染しますか?
A.人から人への感染はありません。日本脳炎ウイルスはブタなどの体内で増殖し、そのブタを刺した蚊がヒトを刺すことでウイルス感染が広がります。日本脳炎ウイルスに感染したブタは、西日本を中心に毎年多くみられます。日本脳炎ワクチンの接種を受けていない人、特に小児や高齢者は注意が必要です。蚊に刺されない対策と日本脳炎ワクチンの接種で感染や発症を予防しましょう。

開く

ワクチン質問箱

質問:日本脳炎ワクチンの接種機会を逃した場合、定期接種は可能ですか?回答:平成17年度から平成21年度まで、積極的な接種勧奨が差し控えられたことにより、日本脳炎の予防接種を受けていない人は、不足...

質問:日本脳炎ワクチンの接種機会を逃した場合、定期接種は可能ですか?
回答:平成17年度から平成21年度まで、積極的な接種勧奨が差し控えられたことにより、日本脳炎の予防接種を受けていない人は、不足の回数分を定期接種として受ける機会が設けられています*4。母子健康手帳で予防接種歴を確認しましょう。詳しくはお住まいの地域の市役所や保健所にお問い合わせください。
(*4 平成7年4月2日~平成19年4月1日までに生まれた人は20歳になるまで、平成19年4月2日~平成21年10月1日までに生まれた人は2期対象年齢(9歳以上13歳未満)での特例措置。)

開く

蚊に刺されると、かゆい理由

蚊は吸血の際に、血液の凝固を防ぐ成分を含んだ唾液を注入します。刺された人は、蚊の唾液に対するアレルギー反応が起こり、皮膚の中にかゆみの原因となる物質(ヒスタミン)が出てくるので、かゆくなります。...

蚊は吸血の際に、血液の凝固を防ぐ成分を含んだ唾液を注入します。刺された人は、蚊の唾液に対するアレルギー反応が起こり、皮膚の中にかゆみの原因となる物質(ヒスタミン)が出てくるので、かゆくなります。また、アレルギー反応により血管が膨張して血管の外に血液の成分がにじみ出るため、刺されたところはぷっくり腫れます。しかしながら蚊による被害で恐ろしいのは、かゆみではなく、日本脳炎、デング熱、マラリアなどさまざまな感染症です。


全て開く

平成29年(2017)夏号

開く

細菌とウイルスの違い

細菌とウイルスは、どちらも病気の原因になるという共通点がありますが、感染した場合の治療法は大きく異なります。破傷風や百日せきなど細菌感染症の治療には抗生物質が使用されますが、ウイルス感染症に効く...

細菌とウイルスは、どちらも病気の原因になるという共通点がありますが、感染した場合の治療法は大きく異なります。破傷風や百日せきなど細菌感染症の治療には抗生物質が使用されますが、ウイルス感染症に効く抗生物質はありません。また、ウイルス感染症では、インフルエンザ、水痘、B型肝炎などには有効な抗ウイルス薬がありますが、麻しんや日本脳炎など多くのウイルス感染症には有効な治療薬がありません。


全て開く

平成29年(2017)初夏号

開く

蚊に刺されてうつる感染症

わが国で蚊が媒介する重大な感染症は、日本脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても多くは軽症か無症状ですが、感染者250人のうち1人は脳に炎症を起こし、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなど重い症...

わが国で蚊が媒介する重大な感染症は、日本脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても多くは軽症か無症状ですが、感染者250人のうち1人は脳に炎症を起こし、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなど重い症状で発症し、発症者の致死率は30%に及びます。日本脳炎には、抗ウイルス薬などの有効な治療法がありません。日本脳炎ワクチンの接種は有効かつ唯一の予防措置で、定期接種になっています。ワクチンにより日本脳炎ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
なお、近年は蚊に媒介されるデング熱も話題になっています。デング熱に感染すると、インフルエンザのような症状が出ます。デング熱を媒介する蚊は、早朝や夕暮れ前に好んで刺すので蚊に刺されない工夫が大切です。
家庭で行える蚊の防護策は、長袖・長ズボンの着用、虫除け剤や殺虫剤の使用、蚊の産卵・生育場所を清掃・排除し環境を管理することなどです。


全て開く

平成29年(2017)春号

開く

海外渡航のためのワクチン

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡...

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡航中にかかる頻度が高い感染症は、飲食物から感染する下痢症です。また、感冒や結核のように患者の飛沫で感染する病気も見られます。
病気によって家族や仕事の同僚に迷惑をかけたり、病気をうつすこともあるため、自分の身を守るだけでなく、周りの方々を思いやる社会的側面を考えて、予防できる感染症については、事前に予防接種を受けることをお勧めします。ワクチンで予防できる代表的な感染症には、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、ポリオなどがあります。