ワクチン新聞

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検索結果 15 件中 1 - 5 件目

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平成29年(2017)夏号

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細菌とウイルスの違い

細菌とウイルスは、どちらも病気の原因になるという共通点がありますが、感染した場合の治療法は大きく異なります。破傷風や百日せきなど細菌感染症の治療には抗生物質が使用されますが、ウイルス感染症に効く...

細菌とウイルスは、どちらも病気の原因になるという共通点がありますが、感染した場合の治療法は大きく異なります。破傷風や百日せきなど細菌感染症の治療には抗生物質が使用されますが、ウイルス感染症に効く抗生物質はありません。また、ウイルス感染症では、インフルエンザ、水痘、B型肝炎などには有効な抗ウイルス薬がありますが、麻しんや日本脳炎など多くのウイルス感染症には有効な治療薬がありません。


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平成29年(2017)初夏号

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蚊に刺されてうつる感染症

わが国で蚊が媒介する重大な感染症は、日本脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても多くは軽症か無症状ですが、感染者250人のうち1人は脳に炎症を起こし、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなど重い症...

わが国で蚊が媒介する重大な感染症は、日本脳炎です。日本脳炎ウイルスに感染しても多くは軽症か無症状ですが、感染者250人のうち1人は脳に炎症を起こし、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなど重い症状で発症し、発症者の致死率は30%に及びます。日本脳炎には、抗ウイルス薬などの有効な治療法がありません。日本脳炎ワクチンの接種は有効かつ唯一の予防措置で、定期接種になっています。ワクチンにより日本脳炎ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
なお、近年は蚊に媒介されるデング熱も話題になっています。デング熱に感染すると、インフルエンザのような症状が出ます。デング熱を媒介する蚊は、早朝や夕暮れ前に好んで刺すので蚊に刺されない工夫が大切です。
家庭で行える蚊の防護策は、長袖・長ズボンの着用、虫除け剤や殺虫剤の使用、蚊の産卵・生育場所を清掃・排除し環境を管理することなどです。


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平成29年(2017)春号

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海外渡航のためのワクチン

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡...

海外に出国する日本人の数は年々増加しており、2014年には1,690万人に達しています。しかし、滞在先で感染症にかかり、せっかくの渡航が台無しになるだけでなく、命にかかわることもあります。海外渡航中にかかる頻度が高い感染症は、飲食物から感染する下痢症です。また、感冒や結核のように患者の飛沫で感染する病気も見られます。
病気によって家族や仕事の同僚に迷惑をかけたり、病気をうつすこともあるため、自分の身を守るだけでなく、周りの方々を思いやる社会的側面を考えて、予防できる感染症については、事前に予防接種を受けることをお勧めします。ワクチンで予防できる代表的な感染症には、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、ポリオなどがあります。


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平成28年(2016)夏号

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1歳からの予防接種

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあり...

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあります。また、標準的には3歳になると日本脳炎ワクチンを接種します。
いずれのワクチンも、接種できる年齢(または学年)が決められているため、母子健康手帳などで接種スケジュールを確認して、必要なワクチンの接種を忘れないようにしましょう。
なお、予防接種の詳しい内容は、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村などにご相談ください。


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平成28年(2016)春号

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蚊にさされてうつる感染症

ガーデニング、魚釣り、お墓参り、キャンプ、花火大会など、屋外でのいろいろな活動の時に、「蚊」はあなたを狙っています。蚊にさされると赤く腫れてかゆみが出るだけでなく、蚊にさされてうつる病気があるこ...

ガーデニング、魚釣り、お墓参り、キャンプ、花火大会など、屋外でのいろいろな活動の時に、「蚊」はあなたを狙っています。蚊にさされると赤く腫れてかゆみが出るだけでなく、蚊にさされてうつる病気があることをご存知ですか?
世界中で知られている蚊の種類は約3000。そのうち、日本に生息している蚊は約100種類と言われていますが、もちろん、全ての蚊が病気を媒介するわけではありません。その中でも人をさすのは「ヒトスジシマカ」と呼ばれる体が黒と白のシマシマ模様の蚊(やぶ蚊とも言われる)か、赤みがかった「アカイエカ」と呼ばれるものがほとんどです。
また、人をさすのは雌だけです。これは、普段なら蚊は花の蜜や果汁、木の樹液などを餌にしていますが、産卵期の雌は高たんぱくの栄養源が必要なため、人などの血を吸うことで栄養を補給しています。
蚊が媒介する感染症には、日本脳炎、デング熱、マラリア、ウエストナイル熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などがあります。これらの感染症は、原因となるウイルスを体内に保有する蚊にさされることで発症します。
マラリア、デング熱は熱帯・亜熱帯地域で広く発生する感染症です。マラリアは全世界で年間約2億人の患者、47~79万人の死者があると報告されています。デング熱は全世界で毎年5千万~1億人が感染していると推計されており、最近の数十年間で劇的に増加しています。
また、ウエストナイル熱は、北米を中心に患者が報告されています。
今年は「ジカウイルス感染症」という新しい病気を耳にすることがあったと思います。特に中南米を中心に流行しており、今のところ(平成28年2月現在)日本国内で感染したケースはありませんが、海外の流行地で感染し、発症したケースが3例、国内で見つかっています。これらの蚊が媒介する感染症のうち、ワクチンで予防できるのは日本脳炎だけです。

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予防が大切、日本脳炎

日本脳炎は、コガタアカイエカ(蚊)により媒介され、日本脳炎ウイルスにより生じる感染症です。アジアで広く流行している病気で、日本では1960年代には数百人から2,000人の患者が報告されました。そ...

日本脳炎は、コガタアカイエカ(蚊)により媒介され、日本脳炎ウイルスにより生じる感染症です。アジアで広く流行している病気で、日本では1960年代には数百人から2,000人の患者が報告されました。その後、ワクチンの普及により流行が阻止され、1992年以降は年間10人未満と減少しています。しかし、2014年は2例(兵庫県、熊本県)、2015年も2例(千葉県、奈良県)と、毎年、患者の報告が続いています。
日本脳炎ウイルスは、感染しても症状が現れない(不顕性感染といいます)ケースがほとんどですが、脳炎を発病した場合は致死率が高く、特に幼児や高齢者の死亡率が高いといわれ、深刻な後遺症を残すこともあります(図1)。
わが国には、現在も日本脳炎ウイルスが存在しており、毎年、日本脳炎の患者が報告されています。日本脳炎に特異的な治療法はなく、ワクチンによる予防が最も効果的です。

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日本脳炎ウイルスの全国調査

日本脳炎は他の感染症と違い、人から直接感染することはありません。日本脳炎ウイルスがブタなどの体内で増え、そのブタの血を吸った蚊(コガタアカイエカ)にさされることでうつります。そこで、私たちが生活...

日本脳炎は他の感染症と違い、人から直接感染することはありません。日本脳炎ウイルスがブタなどの体内で増え、そのブタの血を吸った蚊(コガタアカイエカ)にさされることでうつります。そこで、私たちが生活している周囲に日本脳炎ウイルスをもったブタが存在するかどうかを確認するため、国立感染症研究所は毎年、日本各地のブタのウイルス保有状況を調査しています(図2)。この調査によると、日本各地のブタから日本脳炎ウイルスが検出されており、私たちにも感染のリスクがあることが分かります。
また、これまで日本脳炎の定期予防接種が行われていなかった北海道においても、住民が流行期に関東、西日本および海外に行き来する機会が増えていることから、平成28年度より日本脳炎の予防接種が定期接種としてスケジュールに組み込まれることとなりました。