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令和元年(2019)秋号 最新号

インフルエンザが流行する季節が近づいています

インフルエンザは例年12~3月に流行します。インフルエンザ患者は、せき1回で約10万個、くしゃみ1回で約200万個のインフルエンザウイルスを空気中に放出するとされ、いったん流行が始まると短期間に感染が広がります。インフルエンザを発病した人の多くは1週間ほどで回復しますが、一部の人は重症化し、子どもはまれに急性脳症を、高齢者や免疫力が低下した人は肺炎を伴うなどして、死亡することもあります。
インフルエンザにかからないためには、流行前のワクチン接種、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、日ごろからの休養とバランスよい食事、人混みに外出しないなどの方法が有効です。インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発病を抑えたり、発病後の重症化を予防する効果があります。ウイルスの感染性を失わせた不活化ワクチンなので、ワクチンの接種によってインフルエンザを発病することはありません。原則的に任意接種ですが、65歳以上の人、60~64歳で特定の基礎疾患がある人は定期接種の対象です。

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せきがでる呼吸器系感染症

せきは、口から肺につながる気道(空気の通り道)から異物を排除しようとする防御反応です。急性のせき(せきの持続期間が3週間以内)の場合は、ウイルスや細菌の感染による呼吸器感染症の可能性が考えられます。子どもがかかりやすい呼吸器感染症は、風邪、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、百日せきなどです。
せきの様子は原因となる病気を知る手がかりになります。せきの音に注目してみると、たんがからんだ湿ったせき(湿性)と、「コンコン」と軽く乾いた調子のせき(乾性)があります。せきが続く期間も重要で、3週間以内(急性)、3~8週間(遷せんえん延性)、8週間以上(慢性)に分けられます。せきの音や持続期間を観察しておき、診察時に医師に伝えましょう。
なお、せきがでる原因は呼吸器感染症以外にもさまざまあり、喘息などのアレルギー性疾患や、気道の異物、後鼻漏(鼻水が気道に入る)、腫瘍などの可能性もあります。心配な症状やわからないことがあったら、医師に相談しましょう。

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ワクチン質問箱

質問:去年インフルエンザワクチンを接種しましたが、今年も接種した方がよいですか?
回答:インフルエンザウイルスは流行する型が毎年異なるので、去年接種していても、今年も接種したほうがよいでしょう。接種は12月中旬までに終えましょう。ワクチンの効果は接種後2週間~5ヵ月程度です。生後6か月以上~13歳未満は2回接種です。1回目は10~11月に接種し、2~4週間あけて、2回目は11月中に接種します。13歳以上は原則1回接種ですが、医師が特に必要と認める場合は2回接種も可能です。なお妊婦が接種すると、生まれた赤ちゃんにも予防効果が期待できるという研究報告があります。ワクチン接種については、医師に相談してみましょう。

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感染症Q&A

Q.インフルエンザと普通の風邪の違いはなんですか?
A.原因となるウイルスと罹患したときの重症度が異なります。インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れ、のどの痛み、せき、鼻汁等も見られます。さらに小児は急性脳症等、高齢者では肺炎等、重症化することがあります。一方、普通の風邪はさまざまなウイルスが原因で起こります。のどの痛み、せき、鼻汁、くしゃみ等の症状が現れ、発熱はインフルエンザほど高くなく、重症化する頻度はインフルエンザより低いとされます。

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ミニコラム

Q.インフルエンザ感染後の異常行動による事故を防止するために家庭でできる対策は?
A.インフルエンザにかかったら、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類によらず、異常行動(急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロするなど)に対し注意が必要です。異常行動は小児・未成年の男性に多く、発熱から2日間以内に起こる傾向があります。自宅での転落事防止策は、玄関やすべての部屋の窓を確実に施錠する(内鍵、補助錠も活用)、ベランダに面さない部屋や窓に格子がある部屋で寝る、一戸建てでは1階で寝るなどの方法があります。

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