日本脳炎

蚊(主にコガタアカイエカ)が媒介するウイルスでおこり、高熱・頭痛・嘔吐・意識障害やけいれんなどの症状を示します。知覚障害や運動障害の後遺症が残ったり、亡くなることもある感染症です。

日本脳炎

主な症状・経過

  • 日本脳炎ウイルスの感染によっておこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患です。
  • ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。
  • 東アジア・南アジアにかけて広く分布する病気です。
  • 症状が現れずに経過する(不顕性感染)場合がほとんど(過去には、100人~1,000人の感染者の中で1人が発病すると報告されています)ですが、症状が出る場合には、6~16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経系障害(脳の障害)を生じます。

特徴

原因となる病原体 日本脳炎ウイルス
感染経路 ブタでウイルスが増殖し、そのブタの血を吸った蚊(コガタアカイエカ)が媒介
合併症 感染した数百人に1人が発症し、発熱、頭痛、けいれん、意識障害を来たします。発症例の20~30%は死亡し、30~50%は脳障害の後遺症を残すとされています。
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会2020年5月改定版
「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より一部改変
※感染経路について
日本脳炎ウイルスは人から人へ感染することはなく、ブタなどの動物の体内で増殖されたウイルスが、そのブタを刺した蚊(主にコガタアカイエカ)を媒介して人に感染する病気です。
そのため、蚊の動きが活発になる夏には特に注意が必要です。しかし蚊にさされないようにすることは難しく、かかると特別な治療法はないため、予防接種が重要です。
水痘の重症化に特に注意が必要な人