ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。
乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的な病気です。

ヘルパンギーナ

主な症状・経過

主な症状・経過
  • 2~4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭の痛み、咽頭粘膜の発赤が現れます。
  • 口腔内、主に口蓋に直径1~2mm 、大きいものでは5mmほどの紅暈(こううん、皮膚が部分的に充血して赤く見えること)で囲まれた小水疱ができます。
  • 小水疱はやがて破れて、痛みを伴います。
  • 発熱については2~4日間程度で下がり、それにやや遅れて粘膜の発疹も消えます。
  • 発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の痛みのため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈することがあります。

特徴

原因となる病原体 主にコクサッキーウイルスA群が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
感染経路 接触感染を含む糞口感染、飛沫感染
かかりやすい年齢 5歳以下が全体の90%以上を占めています。
1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度とされています。

参照: