ポリオ(急性灰白髄炎)

「小児まひ」とも呼ばれ四肢に麻痺をおこします。日本ではワクチンの高い接種率により自然感染による患者発生はありません。しかし、現在でもポリオの流行が続いている国もあります。海外で感染したことに気が付かないまま帰国(あるいは入国)してしまう可能性があり、ウイルスがいつ海外から入ってくるかわかりません。

主な症状・経過

  • ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。
  • ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。
  • 腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。
  • 定型的な麻痺型ポリオを発病するのは感染者の0.1~2%です。
  • 麻痺の進行を止めたり、麻痺を回復させるための治療が試みられてきましたが、現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はありません。麻痺に対しては、残された機能を最大限に活用するためのリハビリテーションが行われます。

特徴

原因となる病原体 ポリオウイルス
感染経路 経口感染(糞口感染)、接触感染
かかりやすい年齢 乳幼児に多い
合併症 軽症の場合は、風邪のような症状または胃腸症状ですが、0.1~2%に急性の弛緩性まひが現れ、亡くなることもあります。後遺症としての手足のまひを残すこともあります。
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会2020年5月改定版
「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より一部改変