小児の肺炎球菌感染症
[細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎等]

肺炎球菌は、乳幼児の上気道に感染後、ときに肺炎や中耳炎、敗血症、髄膜炎等になったり、あるいは血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることがあります。

小児の肺炎球菌感染症[細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎等]

主な症状・経過

  • 症状がないまま日常生活を送っている子どもも多くいます。
  • 乳幼児において、血液中に侵入して、菌血症(血流中に細菌が存在する状態)を起こすことがあります。
  • 菌血症から脳を包む髄膜に炎症(髄膜炎)をきたすと発熱、頭痛、意識障害、けいれんなどが見られます。
  • 肺炎球菌による細菌性髄膜炎の死亡率2%、後遺症の発生率が10%であった報告があります。

特徴

原因となる病原体 肺炎球菌
感染経路 主に飛沫感染
かかりやすい年齢 3ヵ月~5歳(特に2歳以下に多い)
合併症 菌血症、肺炎、髄膜炎、中耳炎など。
髄膜炎にともなう合併症は多く、死亡や難聴、精神発達遅滞、四肢麻痺、てんかんなどの後遺症を残すことがあります。

参照: