風しん
風しんウイルスによって発生する急性の発疹性感染症です。
妊婦が風しんウィルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。

主な症状・経過

- 感染すると、約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
- 子どもは比較的軽い症状です。
- 発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。
- 風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、目や耳、心臓に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。
特徴
原因となる病原体 | 風しんウイルス |
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感染経路 | 飛沫感染、接触感染、母子感染(胎内感染) |
かかりやすい年齢 | 風しんワクチンの接種率の上昇で自然に感染する人は少なくなってきています。しかし、成人男性の40代、50代は、過去に公的に予防接種が行われていないため、抗体保有率が低い傾向があります。 |
合併症 | 2,000人~5,000人に1人くらいの割合で脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。 |
先天性風しん症候群とは
風しんは、妊娠初期の妊婦さんに感染させてしまうと、生まれてくる赤ちゃんに、白内障・網膜症、難聴、動脈管開存症など、目や耳、心臓に障害が起きることがあります。これを先天性風しん症候群といいます。
昭和37年度~昭和53年度生まれの男性は、過去に公的に予防接種が行われていないため、自分が風しんにかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれがあります。
参照:
- 厚生労働省 風しんについて https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト 風しん https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/rubella/index.html