帯状疱疹
帯状疱疹に関して、発症の原因や症状、ワクチン接種による予防について動画でご紹介します。
帯状疱疹とは

- 水痘・帯状疱疹ウイルスは初感染時に水痘を引き起こします。
- 水痘の治癒後、水痘・帯状疱疹ウイルスは神経節に潜んで免疫が低下すると再活性化し帯状疱疹を引き起こします。加齢・ストレス・疲労は、帯状疱疹の発症リスクが高くなります。
- 治癒後に長い間痛みが続く帯状疱疹後神経痛になる場合があります。加齢とともに帯状疱疹後神経痛のリスクが高くなり、注意が必要です。
- 帯状疱疹予防ワクチンは、帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防します。

主な症状・経過
- 水痘に罹患後、水痘・帯状疱疹ウイルスは終生にわたり、主として脊髄後根神経節(三叉神経節を含む知覚神経節)に潜伏感染し、加齢や免疫能低下などにより再活性化します。
- 再活性化した水痘・帯状疱疹ウイルスは神経節支配領域の皮膚上皮細胞に到達し、帯状疱疹を発症させます。
- 合併症の帯状疱疹後神経痛は、皮疹が消えた後も長期(数ヶ月~)にわたり疼痛が続きます。
特徴
原因となる病原体 | 水痘・帯状疱疹ウイルス |
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かかりやすい年齢 | 50歳以上で発症頻度が高まり、70歳以上でさらに高くなる。 |
合併症 | 帯状疱疹後神経痛 |
この感染症を予防できるワクチン
水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン
※詳しくはかかりつけ医にご相談ください
<接種対象・スケジュール>
ワクチンは2種類あります。
生ワクチン(水痘ワクチン)の場合:皮下注射1回

不活化ワクチンの場合:筋肉内接種2回

【接種の対象】
- 65歳を迎える方
- 60~64歳で対象となる方(ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方)
- 2025年度から2029年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方も対象(100歳以上の方については、2025年度に限り全員対象となります)

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト 日本の予防接種スケジュール より作図
https://id-info.jihs.go.jp/relevant/vaccine/topics/040/schedule.html
帯状疱疹予防ワクチンは、帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防します。接種歴、罹患歴のない成人にはワクチン接種が推奨されています。
参照:
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト IASR 39(8), 2018【特集】水痘・帯状疱疹の動向とワクチン https://id-info.jihs.go.jp/niid/ja/varicella-m/varicella-iasrtpc/8223-462t.html
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト 帯状疱疹ワクチンの導入について https://id-info.jihs.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/8236-462r08.html