麻しん

「はしか」ともよばれる、感染力が強い病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発しんが主症状です。

麻しん

主な症状・経過

主な症状・経過
  • 眼の結膜充血、涙やめやに(眼脂)が多くなります。くしゃみ、鼻汁などの症状と共に発熱し、口内の頬粘膜にコプリック斑という特徴的な白い斑点が見られます。
  • 熱がいったん下がりかけ、再び高熱が出てきた時に赤い発しんが生じて発しん期になります。発しんは耳の後ろから顔面にかけて出始め、身体全体に広がります。赤い発しんが消えた後に褐色の色素沈着が残るのが特徴です。
  • 発熱は発しん出現後3~4日持続し、通常7~9日の経過で回復しますが、重症な経過をとることもあり、急性脳炎は発症1,000人に1~2人の頻度で生じ、脳炎や肺炎を合併すると生命の危険や後遺症の恐れもあります。
(公財)予防接種リサーチセンター「予防接種と子どもの健康(2020年度版)」から転載(一部改変)
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会2020年5月改定版
「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より一部改変

特徴

原因となる病原体 麻しんウイルス
感染経路 空気感染、飛沫感染、接触感染
かかりやすい年齢 ワクチン未接種、1回接種、接種歴不明の20-30歳代の成人、0歳児を中心とした発症がみられています。
合併症 肺炎、中耳炎、喉頭炎(クループ)、脳炎などを合併することもまれではありません。急性脳炎は発症1,000人に1-2人の頻度で生じ、脳炎や肺炎を合併すると生命の危険や後遺症の恐れもあります。
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会2020年5月改定版
「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より一部改変

豆ちしき

麻しん排除計画について

WHO(世界保健機関)は、日本を含む西太平洋地域において、2012年までに麻しんを排除する目標を定めました。これを受けて2007年8月、日本でも2012年までの麻しん排除を目標とした「麻しん排除計画」が策定されました。

2008年から現在も、麻しんは医師が診断後7日以内(可能であれば24時間以内)に地方自治体へ届け出を行い全例検査を実施する“全数把握疾患”になりました。

さらに、2008年4月1日から5年間、従来の対象者(第1期・第2期)に加え、麻しんワクチン接種を1回しか行っていない世代に、中学校1年生・高校3年生に相当する年齢での2回目の接種(定期接種)を受ける機会を設け、一定の効果が得られたことから2013年3月に終了しています。

そして、2015年3月27日、WHOにより、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。

【参考】
国立感染症研究所 感染症疫学センター ホームページ
麻疹発生動向調査
※国内における最新の麻疹発生状況がわかります。