ワクチン新聞

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令和2年(2020)冬号

みずぼうそうの流⾏の特徴

みずぼうそう(⽔痘)は、空気、⾶沫、接触感染によって⼈から⼈へ広がる、感染⼒の強い病気です。冬から春に多く発症しますが、年間を通じて報告されており*1,2、特に⼊園や⼊学など新たに集団⽣活を送るようになる春に、みずぼうそうに対する免疫をもっていないお⼦さんは感染する可能性が⾮常に⾼くなります。
みずぼうそうに対する免疫をつけるにはワクチンが有効です。みずぼうそうワクチン接種が2014年10⽉から定期接種になったことで、患者数は⼤きく減少しました。定期接種スケジュールは、1歳以上3歳未満のお⼦さんに、3か⽉以上の間隔をあけて2回接種します。定期接種の年齢を過ぎてしまったお⼦さんも、2回のワクチン接種を受けることで⼗分な免疫をもつことができるため、積極的に接種することが勧められています*3。
*1 国⽴感染症研究所:病原微⽣物検出情報⽉報Vol.34 No.10(No.404)
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/iasr/34/404j.pdf
*2 国⽴感染症研究所:感染症発⽣動向調査週報2020 年第35 週
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/idwr/IDWR2020/idwr2020-35.pdf
*3 ⽇本⼩児科学会:⽇本⼩児科学会の「知っておきたいわくちん情報」No.18 ⽔痘ワクチン
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_18suitou.pdf

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感染症による脱⽔を予防しましょう

細菌やウイルスなどが原因で起こる感染症には、発熱、下痢、嘔吐などを引き起こすものがあります。発熱によって⼤量の汗をかいたり、激しい下痢、嘔吐などで体液が失われたりすると、脱⽔となり、めまいや⾷欲不振などさまざまな症状が現れます。
特に⾚ちゃんは、大人と比べると体に占める水分量の比率が高く、また、体重当たりの1日に必要とする水分量も多いため、発熱、下痢、嘔吐によって容易に脱⽔になってしまいます*4。また、のどの渇きや体調の異変を⾃分から訴えられないため、気づかないうちに症状が進んでいることがあります。脱⽔がこわいのは、⾎液の量が減り、⼤事な臓器に必要な酸素や栄養素を送る能⼒が低下してしまうことなどにあります。
こうした脱水を引き起こさないためにも、感染症の予防は重要です。
ワクチンで予防できる感染症には、予防接種が効果的です。ワクチンを接種することで、感染症にかかっても、発熱や下痢、嘔吐などの症状を軽く抑えることにより、脱水などに陥るリスクを減らすことができます。
乳幼児期にかかりやすい感染症にはワクチンで予防できるものがたくさんあります。お⼦さんのワクチン接種歴を⺟⼦⼿帳などで確認しましょう。
*4 厚⽣労働省:保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-
Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf

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ワクチン質問箱

質問:みずぼうそうの⽣ワクチンについて教えてください。
回答:みずぼうそうの⽣ワクチンは⽔痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化したものを原材料として作られており、それが体内で増殖して免疫を⾼めていくため、接種の回数は少なくて済みます。みずぼうそうワクチンは2回接種することで、1回の接種よりも⼗分な免疫をもつことができると報告されています*5。
*5 国⽴感染症研究所:病原微⽣物検出情報⽉報Vol.34 No.10(No.404)
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/iasr/34/404j.pdf

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感染症Q&A

Q.みずぼうそうは何度もかかるのですか
A.みずぼうそうは⼀度かかると免疫ができるので、何度もかかることはありません。しかし、みずぼうそうが治った後もウイルスは⽣涯にわたって体内に潜み、加齢やストレスなどで免疫⼒が低下すると、帯状疱疹として症状が現れることがあります。80歳になるまでに3人に1人が帯状疱疹を経験するといわれています*6。帯状疱疹の予防には、帯状疱疹予防ワクチンの接種が有効です。50歳以上の人は任意接種としてワクチンを接種できます。接種を希望する場合は、医師に相談しましょう。
*6 国⽴感染症研究所:帯状疱疹ワクチン ファクトシート 平成29(2017)年2 ⽉10 ⽇
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-
Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000185900.pdf

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ミニコラム

みずぼうそうの発疹
みずぼうそうの主な症状は特徴的な発疹で、⼀般的に皮膚の赤み(紅斑)や斑点状の赤いブツブツ(丘疹)がでた後にみずぶくれ(水疱)ができ、かさぶた(痂皮)となります。発疹はかゆみを伴い、体温が⾼くなったり汗をかいたりするとかゆみが増すので、衣服や寝具に気をつけ室内温度を調整しましょう。また、発疹をかきむしると傷口から細菌に感染したり、あとが残ったりすることもあるので、皮膚を傷つけないようにお子さんの爪は短く切るようにしましょう。

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