ワクチン新聞

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令和3年(2021)早春号 最新号

麻しん・風しんの予防接種を受けましょう

麻しん(はしか)と風しんは、ウイルスによる感染症です。近年、どちらも流行を繰り返しているため、予防接種を受けて免疫を獲得しておくことが大切です。
日本は、2015年に世界保健機関(WHO)から「麻しん排除国」の認定を受けました。しかし、その後も海外で感染した人がウイルスを持ち込む輸入感染例が各地で見られ、2019年は排除認定後で最も報告数の多い年になりました。風しんは、2013年に国内で大流行して以降、患者数は減少していましたが、2018年からまた増えています。現在、麻しん、風しんともに患者の多くは成人ですが、乳幼児への感染源となったり、風しんに対する免疫が十分にない妊婦さんが風しんウイルスに感染することで先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる危険性が高まったりと、成人のみならず乳幼児に重症の合併症をもたらすことが心配されています。
麻しん・風しんは、ワクチンで予防可能な感染症です。子どもの麻しん・風しんを予防し、重症の合併症を予防するために、1歳以上で2回のMR(麻しん風しん混合)ワクチンを接種することが大切です。
MRワクチン接種の対象となるのは、1歳のお子さん(第1期)と5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間(就学前年度4月1日~3月31日)のお子さん(第2期)です。特に2021年4月に小学校に入学する2014年4月2日~2015年4月1日生まれのお子さんは、第2期のワクチン接種が済んでいるかを確認し、2021年3月31日までに予防接種を受けましょう

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混合ワクチンの意義

近年では、0~1歳児に対する定期接種により9つのワクチンで13種類の感染症が予防可能となりました。
1本の注射液(ワクチン製剤)で数種類の感染症が予防できるワクチンを、混合ワクチンといい、日本の混合ワクチンには、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種混合ワクチン(DPT-IPV)や、麻しん、風しんのMR(麻しん風しん混合)ワクチンなどがあります。
海外では、4種混合ワクチンにさらにHib(ヒブ)やB型肝炎ウイルスを混合した5種混合や6種混合のワクチンが使用されています。
混合ワクチンには、1本のワクチン製剤で数種類の感染症に対して早期から効率的に免疫をつけることができる以外にも、接種漏れを回避したり、接種回数を減らすことで赤ちゃんや保護者の負担軽減をしたりと、さまざまなメリットがあります。
赤ちゃんや保護者のさらなる負担軽減のために、混合ワクチンの今後の充実が期待されています。

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ワクチン質問箱

質問:予防接種を受けたあとはお風呂に入ってもいいの?
回答:予防接種当日はお風呂に入っても差し支えありません。接種直後から接種部位をこすらないようにし、急な副反応の心配される接種後30分程度は、お子さんの体調に変化がないか様子を見ましょう。接種後1時間を過ぎても変わりがなければ、当日は激しい運動は避け、それ以外はいつも通りの生活をしましょう。接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

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感染症Q&A

Q.麻しんはなぜ「はしか」と言うのですか?
A.「はしか」は、芒(稲や麦などの穂先にある針のような毛)に触れたときの痛がゆい感覚を指す「はしかい」という言葉が語源だと言われています。麻しんにかかると、のどや皮膚がチクチク、ヒリヒリとした感じになり、それが稲や麦の穂先でこすった感覚と似ていることから「はしかい」が、だんだんと「はしか」と言われるようになりました。「麻しん(麻疹)」は中国語由来の言葉で、発しんの形や色が麻の実のように見えたところから来ています。「はしか」や「麻しん」と言われるようになったのは江戸時代以降で、現在も2つの言葉が存在し、「はしか」は広く一般的に使われ、「麻しん」は医学や行政用語として主に使用されています。

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ミニコラム

正しくマスクをつけて感染症対策を
かぜや季節性インフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症対策の基本として、「マスクの着用を含む咳エチケット」があげられます。マスクを取り出す前に両手を清潔にし、①鼻と口の両方を確実におおう、②ゴムひもを耳にかける、③隙間がないよう鼻までおおう、という3つのポイントをおさえ、正しくマスクをつけて感染症を予防しましょう。

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