ワクチン新聞

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令和3 年(2021)夏号

成人の帯状疱疹が増加しています

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、みずぼうそうを発症します。みずぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜んでおり、加齢やストレス、疲労などをきっかけに再びウイルスが活動を始めると、帯状疱疹として症状が現れます。1997年から宮崎県内で実施している帯状疱疹の調査において、帯状疱疹は50歳以上に多いことが明らかになりました*1。さらに、この10年で20~40歳代の発症率も増加傾向にあります*1。過去に一度感染して免疫のある人は、その後の自然感染によって免疫が増強される効果(ブースター効果)が得られますが、1歳以上3歳未満の子どもを対象にした水痘ワクチンの定期接種化によって、みずぼうそうにかかる子どもが減り、水痘・帯状疱疹ウイルスに再びさらされる機会が減ったことで、その効果が弱まったことも原因の1つとして考えられています。
50歳以上の人は、任意接種として帯状疱疹ワクチンを接種できます。皮膚症状が治った後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛を防ぐためにも、予防接種を受けましょう。
*1 国立感染症研究所:病原微生物検出情報月報 Vol.39 No.8(No.462)
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc
/iasr/39/462.pdf

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同時接種の接種部位について

同時接種は、いくつかのワクチンを同じ時に同じ人に接種することです。接種が遅れると病気にかかるリスクがあがってしまうため、必要なワクチンをスケジュール通りに接種することが大切です。接種した後は徐々に免疫がつき始めるため、早期に、より多くの病気から子どもを守り、保護者の経済的、時間的負担を軽減することにもつながります。
同時接種のワクチンの組み合わせや本数に制限はなく、それぞれのワクチンの効果や副反応は単独接種と変わりません。ただし、新型コロナワクチンは赤ちゃんへの適応はなく、かつ新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは同時接種しません。
接種する時は、それぞれのワクチンをからだの別の部位に接種します。例えば、右腕、左腕、右の太もも、左の太ももなどで、同じ部位に接種する時は、少なくとも2.5cm以上あけて接種します。

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感染症Q&A

Q.日本脳炎について教えてください
A.日本脳炎は日本脳炎ウイルスによって発症する病気です。蚊(日本では主にコガタアカイエカ)が日本脳炎ウイルスに感染したブタの血を吸った後に人を刺すことで人にも感染します。感染しても多くは軽症か無症状ですが、100 ~ 1,000 人に1 人が脳炎になり、命を落とすこともあります。これを予防するためには、日本脳炎ワクチンにより日本脳炎ウイルスに対して免疫をつけておくことが大切です。

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ワクチン質問箱

質問:海外と日本で接種できるワクチンは同じ?
回答:1990 ~ 2007 年の間、日本では新しいワクチンの導入が少なく、海外では接種できるワクチンが国内では接種できないといった海外との差、いわゆる「ワクチンギャップ」が問題になっていました。しかし、近年の予防接種法の改正で、2008 年以降11 種類の定期接種対象疾病が新しく加わりました。海外に比べて混合ワクチンの数が少ないなどまだ課題はありますが、「ワクチンギャップ」の解消は進んでいます。

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ミニコラム

インバウンドに備えた感染症対策
海外から自国に来る旅行者やその旅行のことを「インバウンド」といい、インバウンドの増加により海外から感染症が持ち込まれる可能性が高まるといわれています。近年、日本へのインバウンドは急増していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い大幅に減少しました。また、日常生活において手洗い、マスク、換気などが習慣化したことで、インバウンドに関連した感染症(インフルエンザなど)の2020年の発症数は激減しました。今後、国際的な大規模イベントなどが行われる際は、インバウンドの急増により感染症の増加が心配されます。インバウンドに備えた感染症対策として、手洗いやマスクなどに加え、ワクチンがある感染症は可能な限りワクチン接種を行うことが大切です。

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