ワクチン新聞

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令和3 年(2021)秋号 最新号

インフルエンザの患者さんが減っていても予防接種は必要?

インフルエンザの患者数が減少していると報告されています。これは新型コロナウイルスの感染拡大による海外との往来と日本への入国者の減少や感染予防のためのマスクの着用、手洗い、アルコールによる手指消毒の習慣化などに伴うものだと考えられています。患者数が減少しているから予防接種をしなくても大丈夫かというと、そのようなことはなく、今後、渡航制限の緩和が行われ、人流も増加すると、インフルエンザも同時に増加する可能性が高く、予防接種を受けて流行に備えることが大切です。インフルエンザにかかると重症化しやすいといわれている、5歳未満(特に2歳未満)のお子さん※、65歳以上の方、妊娠中の女性などは特にインフルエンザワクチンを接種することが国内外で推奨されています*1。自分自身そして大切な人をインフルエンザから守るために、この秋から計画的にインフルエンザワクチンを接種しましょう。
※インフルエンザワクチンは生後6か月から任意接種として接種が可能です。
*1 Centers for Disease Control and Prevention (CDC). People at High Risk For Flu Complications
https://www.cdc.gov/flu/highrisk/index.htm

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対象男性への風しん予防接種の費用助成は2022年3月までです

風しんの第5期定期予防接種として、1962年4月2日から1979年4月1日生まれの男性を対象に、風しんの抗体検査と抵抗力がないこと(抗体価が基準以下)がわかった場合、予防接種を自己負担なく受けることのできるクーポン券が送付されています。しかし、2021年3月までの抗体検査の実施率はおおよそ20%にとどまっています*2。対象世代の男性は、これまでに予防接種法に基づく風しんの定期接種を受ける機会がなく、中学生の時に予防接種を受ける機会のあった同世代の女性と比べると、風しんの抗体保有率は女性が96.7%あるのに対し男性は79.6%と、抗体保有率が低いとされています*3。この第5期定期予防接種では2022年3月末までの3年間に限り、風しんの抗体検査と予防接種を公費で受けられるようにし、この世代の抗体保有率を90%以上にすることを目指しています*3。
社会全体で風しんを防ぐために、限られた期間での対策ですのでこの機会を逃さずに抗体検査を実施し、抵抗力がない場合は予防接種を受けましょう。
* 2 国立感染症研究所:風疹に関する疫学情報:2021年6月9日現在
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi
/rubella/2021/rubella210609.pdf
* 3 厚生労働省ホームページ:風しんに関する追加的対策
https://www.mhlw.go.jp/content/000475804.pdf

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感染症Q&A

Q.インフルエンザの予防にアルコール消毒は効果がありますか?
A.アルコール消毒はインフルエンザの感染予防に効果がありますが、有機物(汚れ)の存在下や手が濡れている状態では消毒効果が不十分になるといわれています*4,5。速乾性手指アルコール製剤を使用する場合は、石鹸で手を洗い水気をしっかりふき取った後、アルコール製剤が完全に乾ききる前に15秒以上すり込むことができる十分な量を取り、指は爪の先まで一本ずつ、丁寧にすり込むことが大切です。インフルエンザ対策にアルコール消毒も上手に取り入れながら、正しい手洗い、ふだんの健康管理、予防接種を受けることで感染を防ぎましょう。
* 4 Centers for Disease Control and Prevention(CDC). Boyce JM, et al. MMWR Recomm Rep. 2002; 51(RR-16): 1-45, quiz CE1-4.
* 5 村上和保, ほか. 日食微生物会誌. 手洗い時における乾燥方法がエタノールの手指消毒効果に及ぼす影響.2009; 26(4): 208-211.

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ワクチン質問箱

質問:風しんの抗体検査はいつ受ければいいですか?
回答:女性は妊娠前に受けましょう。現在、妊娠を希望する女性やそのパートナーなどを対象に、多くの市区町村が風しんへの抵抗力を確認するための抗体検査の費用を助成しています。
対象男性への抗体検査と予防接種の費用助成には期限があります。市区町村ごとに風しん対策の補助の有無や金額などが異なるため、まずはお住まいの市区町村に問い合わせてください。

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ミニコラム

子どもの予防接種を遅らせないようにしましょう
「受診控え」による予防接種率の低下が問題になっています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染を恐れて予防接種のために医療機関を受診することをためらう親御さんが多いためです。過度な受診控えはむしろ子どもの感染症のリスクを高めます。厚生労働省はこのような状況下でも予防接種はしっかり受けるべきと見解を出しています*6。ワクチンで防ぐことのできる病気(VPD)から子どもを守るために、安心して子どもたちに予防接種を受けさせてあげましょう。
* 6 厚生労働省ホームページ:遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診~新型コロナウイルス対策が気になる保護者の方へ~
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11592.html

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