ワクチン新聞

ワクチン新聞  最新号

令和4年(2022) 春号 最新号

新生活スタート 集団生活での感染症対策

春は入園や入学など新生活が始まる季節です。幼稚園などで初めて集団生活を送る子どもたちにとっては、感染症にかかる機会が増える季節でもあります。子どもには、集団生活の場では①ハンドソープなどで手を洗い、しっかり拭く、②咳・くしゃみをする時は口や鼻をティッシュなどで覆う、③マスクをする場合は口・鼻の両方を覆い、正しく着用する、など年齢に応じて感染症対策の基本を伝えるとともに、家庭でも家族全員で感染症対策に取り組むことが大切です。日常の予防手段としてこれらをきちんと行うだけでなく、予防接種を行うことが予防の第一歩です。
日本小児科学会では、標準的な接種時期を逃した子どもに対するキャッチアップ※1スケジュール*1を発表しています。「小学校に入学するまでに受ける予防接種」も参考に、受けていない予防接種はないか確認して、かかりつけ医と今後のスケジュールなどを相談するとよいでしょう。慣れない生活や季節の変わり目で体調を崩しやすいため、有意義な新生活をスタートできるように基本的な感染症対策と予防接種で子どもたちをサポートしましょう。
※1 予防接種におけるキャッチアップとは、年齢ごとに定められた、または推奨される予防接種スケジュールを完了できていない人が、後追いで予防接種を受けて必要な免疫を得ることをいいます。
*1 日本小児科学会:日本小児科学会が推奨する予防接種キャッチアップスケジュールの主な変更点2021年7月
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/catch_up_schedule.pdf

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風しんの第5期定期接種 2025年3月まで延長へ

風しんは、免疫が十分でない妊娠20週頃までの女性が感染することで、先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる危険性が高まるとされています。
厚生労働省は、風しんの流行を防ぐため、ワクチンの定期接種を受けていない1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性に対し、風しんの抗体検査と、抗体検査で抵抗力がないこと(抗体値が基準以下)がわかった場合にはワクチン接種も無料で行えるようにしてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行で、受診控えや健康診断の延期が相次ぎ、2021年10月までの抗体検査の実施率は対象者の23.9%にとどまっています*3。このため厚生労働省は無料で抗体検査や接種を受けられる期間を2025年3月末まで3年間延長することを決めました。
過度な受診控えはむしろ感染症のリスクを高めます。社会全体で風しんを防ぐために、この機会を逃さずに抗体検査を実施し、抵抗力がない場合は予防接種を受けましょう。
*3 国立感染症研究所:風疹に関する疫学情報:2022年1月12日現在
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/2022/rubella220112.pdf

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ワクチン質問箱

質問:小学校以降に接種するワクチンとは?
回答:小学校に入学すると、入学する前に比べて予防接種を受ける機会は少なくなりますが、感染症にかかりやすい年齢や重症化しやすい年齢に応じて、接種を推奨されているワクチンがいくつかあります。インフルエンザワクチンは毎年、日本脳炎ワクチンは9~12歳、2種混合(DT)ワクチン(3種混合ワクチン※4で代用することができます)は11~12歳、ヒトパピローマウイルスワクチンは小6~高1女子の接種が可能です。時期になると自治体から連絡がくるワクチンもありますが、任意接種のものもあるため詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。
*4 11、12歳に接種するDTワクチン(定期接種)の代わりに、3種混合ワクチン(任意接種)を接種してもよいとされています。

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感染症Q&A

Q.春から初夏にかけて注意すべき感染症は?
A.例年、春から初夏に流行しやすい感染症としてA群溶血性レンサ球菌咽頭炎や咽頭結膜熱があります。突然の発熱、のどの痛みなどが主な症状で、咽頭結膜熱では、目の結膜が赤く充血する結膜炎といった症状もみられます。2020~2021年は新型コロナウイルス感染症流行による全国一斉休校の影響もあり、この時期の患者は少ない状況でした。しかし、今後、生活上の制限の緩和など、状況によっては患者さんが増加する可能性もあるため注意が必要です。暖かくなってきても油断せず、手洗いやうがいなど基本的な感染症対策を続けましょう。

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ミニコラム

新型コロナウイルス対策をふまえた学校生活について
子どもたちの成長発達の面からみると、学校生活は欠かせないものであり、新型コロナウイルス感染症に対する予防策を行いつつ学校生活を継続していくことも望まれています。3つの「密」(密閉空間・密集場所・密接場面)を避けることは繰り返し注意喚起されています。子どもたちには、3つの「密」を避け、手洗い、マスクの着用、可能なら手指消毒を行うよう伝えましょう。体温や風邪症状に注意して、体調のすぐれないときは早めに登校を控えるようにし、子どもたちみんなが安全に学校生活を過ごせるように環境を整えてあげましょう。

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