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検索結果 7 件中 1 - 5 件目

令和3年(2021) 冬号

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みずぼうそうのワクチンは2回接種が大切です

みずぼうそう(水痘)は、原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染することで発症します。みずぼうそうの主症状は発熱と全身に広がる発疹で、健康なお子さんがかかっても合併症を来すことがあり、成人、妊婦さん、免疫不全の方がかかると肺炎などを合併し、重症化のリスクが高いとされています。みずぼうそうが治った後もウイルスは生涯にわたって体内(脊髄後根神経節など)に潜み、加齢や免疫力が低下した時に、疲労やストレスなどをきっかけとしてウイルスが再活性化することで帯状疱疹を発症します。つまり、みずぼうそうは将来的に帯状疱疹を発症するリスクを伴い、帯状疱疹になると帯状疱疹後神経痛などの合併症を生じることもあります。
みずぼうそうはワクチンで予防可能な感染症で、日本では弱毒化された生ワクチンである「水痘ワクチン」が用いられています。2017年の日本の調査報告において、水痘ワクチンの1回の接種でみずぼうそうにかかるリスクは76.9%減少し、2回の接種で94.7%減少するとされています*1。また、水痘ワクチンの接種により、みずぼうそうにかかったとしても症状は軽く済み、合併症の頻度を下げることが知られています。定期接種スケジュールとしては、1歳以上3歳未満のお子さんに3か月以上(標準的には6~12か月)の間隔をあけて2回接種します。一定の間隔をあけて2回の接種を行うことで、免疫が増強される効果(ブースター効果)がより強く得られると考えられています*2。みずぼうそうに対する免疫をより強固にするためには計画的に2回の接種を受けましょう。
*1 Hattori F, et al. Vaccine. 2017; 35(37): 4936-4941.
*2 Yoshikawa T, et al. Vaccine. 2016; 34(16): 1965-1970.

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大人のための予防接種

ワクチンで予防できる病気(VPD)に対する予防接種の多くは、VPDにかかりやすく、重症化しやすい子どもが対象となっていますが、大人になってから検討すべき予防接種もあります。インフルエンザ、肺炎球菌感染症(高齢者)、帯状疱疹などに対する予防接種がこれに当たります。
加齢に伴い身体機能が低下している高齢者は、インフルエンザをきっかけに肺炎を起こすなど重症化することがあります。また大人がかかる肺炎の原因微生物としては肺炎球菌が最も多いとされ、肺炎で亡くなる方の9割以上が65歳以上であることから、特に高齢者の肺炎予防においてインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種することが強く推奨されています。65歳になったら、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン※を定期予防接種として受けることができます。
帯状疱疹は、過去にみずぼうそう(水痘)にかかったことのある人の体内に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や免疫力の低下などにより再活性化することで発症します。帯状疱疹で神経が傷つくと、後遺症で痛みが長期間残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。50歳以上の方は、帯状疱疹を予防するためのワクチンを任意接種として受けることができます。
予防接種を希望する方は、かかりつけ医に相談しましょう。対象者や接種費用の公費負担など詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。
※ 定期接種として使用される肺炎球菌ワクチンは、23価肺炎球菌ワクチン(一般名:23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)です。

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令和3 年(2021)夏号

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成人の帯状疱疹が増加しています

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、みずぼうそうを発症します。みずぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜んでおり、加齢やストレス、疲労などをきっかけに再びウイルスが活動を始めると、帯状疱疹として症状が現れます。1997年から宮崎県内で実施している帯状疱疹の調査において、帯状疱疹は50歳以上に多いことが明らかになりました*1。さらに、この10年で20~40歳代の発症率も増加傾向にあります*1。過去に一度感染して免疫のある人は、その後の自然感染によって免疫が増強される効果(ブースター効果)が得られますが、1歳以上3歳未満の子どもを対象にした水痘ワクチンの定期接種化によって、みずぼうそうにかかる子どもが減り、水痘・帯状疱疹ウイルスに再びさらされる機会が減ったことで、その効果が弱まったことも原因の1つとして考えられています。
50歳以上の人は、任意接種として帯状疱疹ワクチンを接種できます。皮膚症状が治った後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛を防ぐためにも、予防接種を受けましょう。
*1 国立感染症研究所:病原微生物検出情報月報 Vol.39 No.8(No.462)
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc
/iasr/39/462.pdf

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令和3 年(2021)初夏号

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ウイルス性疾患にかかったあとの予防接種時期

予防接種は、元気で体調のよい時に受けることが原則です。しかし、もしウイルス性疾患にかかってしまったら、どのくらいの期間をあけてから予防接種を行うのがよいのでしょうか。
予防接種法では、はっきりとした基準は設定されていませんが、ウイルスが体内で増殖している時に生ワクチンを接種しても効果が期待できない場合があります。罹患によって免疫機能が低下すると考えられている麻しんでは治癒後4週間程度、風しん、おたふくかぜ、みずぼうそう(水痘)などの場合には治癒後2〜4週間程度の間隔をあければ不活化ワクチン、生ワクチンとも接種できるとされています*3。一般的なかぜ症候群や胃腸炎、突発性発疹、手足口病など軽症のウイルス性疾患でも、治癒後1〜2週間の間隔をあけるようにしましょう*3。
心配な症状や、わからないことがあったら、かかりつけ医に相談して予防接種の接種時期を決めることが大切です。
*3 一般社団法人日本ワクチン産業協会. 予防接種に関するQ&A集. 2020, 東京, 教育広報社, p.16

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令和2年(2020)冬号

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みずぼうそうの流⾏の特徴

みずぼうそう(⽔痘)は、空気、⾶沫、接触感染によって⼈から⼈へ広がる、感染⼒の強い病気です。冬から春に多く発症しますが、年間を通じて報告されており*1,2、特に⼊園や⼊学など新たに集団⽣活を送るようになる春に、みずぼうそうに対する免疫をもっていないお⼦さんは感染する可能性が⾮常に⾼くなります。
みずぼうそうに対する免疫をつけるにはワクチンが有効です。みずぼうそうワクチン接種が2014年10⽉から定期接種になったことで、患者数は⼤きく減少しました。定期接種スケジュールは、1歳以上3歳未満のお⼦さんに、3か⽉以上の間隔をあけて2回接種します。定期接種の年齢を過ぎてしまったお⼦さんも、2回のワクチン接種を受けることで⼗分な免疫をもつことができるため、積極的に接種することが勧められています*3。
*1 国⽴感染症研究所:病原微⽣物検出情報⽉報Vol.34 No.10(No.404)
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/iasr/34/404j.pdf
*2 国⽴感染症研究所:感染症発⽣動向調査週報2020 年第35 週
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/idwr/IDWR2020/idwr2020-35.pdf
*3 ⽇本⼩児科学会:⽇本⼩児科学会の「知っておきたいわくちん情報」No.18 ⽔痘ワクチン
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_18suitou.pdf

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ワクチン質問箱

質問:みずぼうそうの⽣ワクチンについて教えてください。
回答:みずぼうそうの⽣ワクチンは⽔痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化したものを原材料として作られており、それが体内で増殖して免疫を⾼めていくため、接種の回数は少なくて済みます。みずぼうそうワクチンは2回接種することで、1回の接種よりも⼗分な免疫をもつことができると報告されています*5。
*5 国⽴感染症研究所:病原微⽣物検出情報⽉報Vol.34 No.10(No.404)
https://www.niid.go.jp/niid/images
/idsc/iasr/34/404j.pdf

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感染症Q&A

Q.みずぼうそうは何度もかかるのですか
A.みずぼうそうは⼀度かかると免疫ができるので、何度もかかることはありません。しかし、みずぼうそうが治った後もウイルスは⽣涯にわたって体内に潜み、加齢やストレスなどで免疫⼒が低下すると、帯状疱疹として症状が現れることがあります。80歳になるまでに3人に1人が帯状疱疹を経験するといわれています*6。帯状疱疹の予防には、帯状疱疹予防ワクチンの接種が有効です。50歳以上の人は任意接種としてワクチンを接種できます。接種を希望する場合は、医師に相談しましょう。
*6 国⽴感染症研究所:帯状疱疹ワクチン ファクトシート 平成29(2017)年2 ⽉10 ⽇
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-
Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000185900.pdf

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ミニコラム

みずぼうそうの発疹
みずぼうそうの主な症状は特徴的な発疹で、⼀般的に皮膚の赤み(紅斑)や斑点状の赤いブツブツ(丘疹)がでた後にみずぶくれ(水疱)ができ、かさぶた(痂皮)となります。発疹はかゆみを伴い、体温が⾼くなったり汗をかいたりするとかゆみが増すので、衣服や寝具に気をつけ室内温度を調整しましょう。また、発疹をかきむしると傷口から細菌に感染したり、あとが残ったりすることもあるので、皮膚を傷つけないようにお子さんの爪は短く切るようにしましょう。

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令和2年(2020)夏号②

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帯状疱疹後神経痛(PHN)にご注意

帯状疱疹は、胸、腹部、背中、顔、頭部などの左右どちらか片側に、帯状に刺すような痛みを伴うみずぶくれなどができる疾患です。帯状疱疹の皮膚症状と急性期の痛みは通常1か月ほどでおさまりますが、皮膚症状が改善した後も、帯状疱疹後神経痛(postherpetic neuralgia:PHN)として長期間痛みが持続することがあります。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こされる疾患です。このウイルスに初めて感染すると、みずぼうそうとして発症します。みずぼうそうが治っても、ウイルスは体内から排除されることなく、生涯にわたって神経節などに潜んでおり、加齢、疲労、ストレス、悪性腫瘍、免疫抑制状態などをきっかけに免疫力が低下すると、再びウイルスが活動を始めることがあります。ウイルスは神経をつたって皮膚に到達して、帯状にみずぶくれや痛みがでる帯状疱疹を引き起こします。
水痘・帯状疱疹ウイルスによって神経が傷ついてしまうと、みずぶくれなどが消えてからも長期間(3か月以上~数年)にわたって痛みが持続することがあり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれています。「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや「ズキンズキン」といった痛みの訴えが多く、また痛みによって眠れないなど日常生活の妨げになることや、軽く触れただけで強い痛みを感じることもあるなど、PHNの痛みの症状や程度は患者さんによって異なります。帯状疱疹になった人のうち10~50%にPHNを生じると報告されています*1。
*1 国立感染症研究所:帯状疱疹ワクチン ファクトシート:平成29(2017)年2月10日

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予防が大切、帯状疱疹

みずぼうそうにかかるなど水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したことがある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があり、約10~30%が生涯に一度は帯状疱疹を発症するといわれています*1。
帯状疱疹の発症には、加齢が関係しています。50歳を境に帯状疱疹の発症する人が急激に上昇し、70歳以上でさらに高くなり、80歳までに3人に1人が発症すると考えられています*1。高齢化が進行しているわが国では、帯状疱疹にかかる人が今後増えると考えられています。
2016年3月以降、50歳以上の人は帯状疱疹を予防するためのワクチンを任意接種として受けられるようになりました。帯状疱疹予防ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンの場合は1回接種、不活化ワクチンの場合は2か月間隔で2回接種します。接種を希望される方は医師に相談してみましょう。
*1 国立感染症研究所:帯状疱疹ワクチン ファクトシート:平成29(2017)年2月10日

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感染症Q&A

Q.帯状疱疹患者に接すると感染する可能性はありますか?
A.帯状疱疹患者さんの水疱の中には、水痘・帯状疱疹ウイルスが回答含まれています。みずぼうそうに対する免疫をもっていない人が帯状疱疹患者さんに接すると、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染し、みずぼうそうを発症する可能性があります。帯状疱疹は通常局所的な場合が多いですが、水疱が出現する数日前から唾液中にウイルスが排出され空気感染する可能性があるため、免疫をもっていない人はできるだけ帯状疱疹患者との接触をさけることが大事です。

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ミニコラム

ブースター効果
予防接種や病気にかかって獲得した免疫は、時間が経つにつれて少しずつ弱まることがあります。そうした時期に予防接種を受けたり、その病気にかかっている人に接すると、弱まっていた免疫が再び強くなります。これを免疫のブースター(押し上げ)効果と呼びます。水痘(みずぼうそう)ワクチンが定期接種になったことでみずぼうそうにかかる子どもが減り、その結果、成人が水痘・帯状疱疹ウイルスに触れてブースター効果を得る機会も減ったため、帯状疱疹を発症する人の増加が懸念されています。

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