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感染性胃腸炎(ノロウイルス)

感染性胃腸炎(ノロウイルス)

下痢、嘔吐を主徴とする胃腸炎です。症状が回復しても10日間程度ウイルスが便中へ排泄されます。二次感染を防ぐためにも、手洗いを徹底しましょう。

主な症状・経過

主な症状・経過

  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
  • 嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。
  • 健康な人は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、嘔吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
  • ワクチンはなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。

特徴

原因となる病原体 ノロウイルス
感染経路 基本的に経口感染(ただし、主に以下の3つに区分)
(1)食品媒介感染(食中毒)
  • ウイルスに汚染された食品(カキ等の二枚貝に含まれていることがあります)を、生または十分に加熱しないで食べた場合。
  • ノロウイルスに感染した人が調理中に手指等を介して食品や水を汚染し、その汚染食品を食べたり飲んだりした場合。
(2)接触感染
  • 感染した人の糞便や嘔吐物に触れ、手指等を介してウイルスが口から入った場合。
  • 感染した人の手指等に付着したウイルスがドアノブ等の環境を汚染し、それに接触した手指等を介してウイルスが口から入った場合。
(3)飛沫感染・塵埃感染
  • 患者の下痢便や嘔吐物が飛び散り、その飛沫(ノロウイルスを含んだ小さな水滴)が口から入った場合。
  • 患者の嘔吐物の処理が不十分なため、それらが乾燥してチリやほこり(塵埃)となり空気中を漂い、それが口から入った場合。
かかりやすい年齢 乳幼児のみならず、学童、成人にも多くみられます。
再感染にも注意が必要です。

公益社団法人 日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所で予防すべき感染症の解説」より一部改変

infomation

冬は特にご注意!! ノロウイルスの感染を広げないために…

ノロウイルス統計

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は冬期を中心に発生します。
患者の糞便および嘔吐物にはウイルスが大量に含まれており、手指や環境を介してヒトからヒトへ感染を起こすため、すみやかに処理を行うことが重要です。
食器・環境・リネン類などの消毒
  • 感染者が使ったり、嘔吐物が付いたものは、他のものと分けて洗浄・消毒します。
  • 食器等は、食後すぐ、厨房に戻す前に塩素消毒液に十分浸し、消毒します。
  • カーテン、衣類、ドアノブなども塩素消毒液などで消毒します(金属部消毒後は十分に薬剤を拭き取りましょう)。
  • 洗濯するときは、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いし、十分すすぎます。
    (85℃で1分間以上の熱水洗濯や、塩素消毒液による消毒が有効です。高温の乾燥機などを使用すると、殺菌効果は高まります。)
嘔吐物などの処理
患者の嘔吐物やおむつなどは、次のような方法で、すみやかに処理し、二次感染を防止しましょう。ノロウイルスは、乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することがあります。

【処理方法】

  • 使い捨てのマスクやガウン、手袋などを着用します。
  • ペーパータオル等で静かに拭き取り、塩素消毒後、水ぶきをします。
  • 拭き取った嘔吐物や手袋などは、ビニール袋に密閉して廃棄します。
    その際、できればビニール袋の中で1000ppmの塩素消毒液に浸します。
  • しぶきなどを吸い込まないようにします。
  • 終わったら、ていねいに手を洗います。

【塩素消毒の方法】

次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて「塩素消毒液」を作ります。
家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。
エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。

※濃度によって効果が異なりますので、正しく計りましょう。

  食器、カーテンなどの
消毒や拭き取り
200ppmの濃度の塩素消毒液
嘔吐物などの廃棄
(袋の中で廃棄物を浸す)
1000ppmの濃度の塩素消毒液
製品の濃度 液の量 水の量 液の量 水の量
12% 5ml 3L 25ml 3L
6% 10ml 3L 50ml 3L
1% 60ml 3L 300ml 3L
  • 製品ごとに濃度が異なるので、表示をしっかり確認しましょう。
  • 次亜塩素酸ナトリウムは使用期限内のものを使用してください。
  • 嘔吐物などの酸性のものに直接原液をかけると、有毒ガスが発生することがありますので、必ず「使用上の注意」をよく確認してから使用してください。

出典:厚生労働省ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット
国立感染症研究所感染症情報センターIDWR