ワクチン新聞

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平成28年(2016)夏号

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夏に流行る感染症

もうすぐ待望の夏休みです。この季節は、暑さで食欲不振になったり、夜更かしで体調を崩しやすくなります。こうした時、主に飛沫感染でヒトからヒトにうつる感染症により、熱が出たり、のどの痛みや食欲不振な...

もうすぐ待望の夏休みです。この季節は、暑さで食欲不振になったり、夜更かしで体調を崩しやすくなります。こうした時、主に飛沫感染でヒトからヒトにうつる感染症により、熱が出たり、のどの痛みや食欲不振など、いわゆる「夏かぜ」にかかることがあるので注意が必要です。
これらは、主にウイルスが原因となる場合が多いのですが、ウイルスの性質によっては夏の暑さと湿気を好むウイルスもいます(表1)。
このように、感染症の原因となるウイルスは様々であり、これらを全て予防することは困難です。感染症にかかりにくくするために、手洗いとうがいを基本とし、規則正しい生活とバランスのよい食事を常に心がけましょう。

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ワクチンで予防できる感染症

ヘルパンギーナや手足口病は、どちらも夏に流行し、かかると口の中に水疱ができる、熱が出るなどの共通点があります。感染経路は主に、咳やくしゃみなどの飛沫感染や便からの感染で、症状が治ったあとでも数週...

ヘルパンギーナや手足口病は、どちらも夏に流行し、かかると口の中に水疱ができる、熱が出るなどの共通点があります。感染経路は主に、咳やくしゃみなどの飛沫感染や便からの感染で、症状が治ったあとでも数週間は便にウイルスが排出されるため、まわりの感染源とならないよう注意が必要です。いずれもウイルスによる感染症で、特異的な治療薬はなく、残念ながらワクチンもないため予防することができません。
一方、最近では、ワクチンで予防できる感染症が増えてきました(表2)。4種混合ワクチンやMR(麻しん風しん混合)ワクチンなど、2種類以上の感染症予防に使用される「混合ワクチン」もあります。なお、接種できる年齢が決められているため、年齢を確認して、出来るだけ早めに予防接種を受けましょう。

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1歳からの予防接種

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあり...

1歳になると、これまで接種を受けていたヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンなどの4回目(追加)接種に加えて、MRワクチン、水痘、おたふくかぜワクチンなど、1歳で初めて接種を受けるワクチンがあります。また、標準的には3歳になると日本脳炎ワクチンを接種します。
いずれのワクチンも、接種できる年齢(または学年)が決められているため、母子健康手帳などで接種スケジュールを確認して、必要なワクチンの接種を忘れないようにしましょう。
なお、予防接種の詳しい内容は、かかりつけの医療機関・医師、お住まいの市町村などにご相談ください。

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予防接種Q&A

Q.夏場の暑い時期は予防接種を受けることを控えたほうが良いですか?A.夏に予防接種を受けることに問題はありません。予防接種を受けずに延期していると、その間にその病気にかかってしまう危険性が高くな...

Q.夏場の暑い時期は予防接種を受けることを控えたほうが良いですか?
A.夏に予防接種を受けることに問題はありません。予防接種を受けずに延期していると、その間にその病気にかかってしまう危険性が高くなってしまいます。接種ができる年齢になったら、季節にかかわらず早めに接種するようにしましょう。

解説:夏場は気温が高く、体温が上昇しやすいと考えられることや、夏かぜなどの流行時期では、予防接種後に発熱した場合に予防接種の副反応なのかどうかの区別が難しくなるという理由から、夏場の予防接種を控えるべきであるという考え方があります。しかし、夏場に予防接種を行うことにより発熱などの副反応が増加するという明確な根拠はありません。
季節により予防接種を延期するのではなく、必要なワクチンを適切な時期に接種することが大切です。